「ノビレチン」と「DHA」の組み合わせで脳の健康維持に

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2017.12.25

編集部

ロート製薬株式会社(大阪府大阪市)は25日、シークヮーサーなどの柑橘類の果皮に多く含まれる柑橘フラボノイド「ノビレチン」に着目した研究を行った結果、ノビレチンと「DHA(ドコサヘキサエン酸)」の組み合わせが神経細胞の突起伸長活性を相乗的に高めることを発見したと発表した。

研究では、神経細胞分化のモデルであるPC12細胞を用いて、神経突起伸長活性を評価した。その結果、ノビレチンに、顕著な神経突起伸長活性が認められた。さらに、DHAやイチョウ葉とその活性を比較した結果、ノビレチンはこれら成分に比べて高い活性を有することが明らかになった。

また、ノビレチンの作用を増強させるような他の食品成分を探索した結果、DHAとの組合せにより相乗効果を示すことが明らかになった。

一方、血液脳関門は、脳に必要な物質・不要な物質を血液中から選択し、脳へ供給する、いわば門番のような働きをする組織。脳への移行性を検証するため、血液脳関門モデルを用いノビレチンの透過性を確認したところ、ノビレチンは、脳への移行が高いと言われるカフェインと同等の透過性を示した。

このようにノビレチンは神経細胞の活性を高める作用があることから、同社では今後、ノビレチンを中心に、脳の健康維持に対して、さらなる機能性研究を進めていくと共に、ヒトでの有用性についても検討を行っていく考え。

今回の研究結果は、2017年5月21日に沖縄県で開催された第71回日本栄養・食糧学会大会の発表をもとに、最新のデータも追加したもの。今回得た知見を活用し、今後の商品の開発に取り組んでいくとしている。

参考リンク
ロート製薬株式会社

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