資生堂、クロスボーダーマーケティングを強化

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2018.01.15

編集部

<2018年の年頭所感>株式会社資生堂 代表取締役 執行役員社長 兼 CEO 魚谷雅彦氏

新年明けましておめでとうございます。
皆様方にはすこやかに新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。

昨年の日本経済は、堅調な世界経済の追い風もあり、景気は穏やかな拡大が続いています。こうした中、ネット通販の伸長や、スマートフォン・外食・旅行等のコト(サービス)消費の盛り上がりなど、消費者の不安心理や節約志向の和らぎの兆しが見え始めています。

資生堂は中長期戦略「VISION 2020」で掲げる「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指し、さまざまな活動をしてきました。昨年は、戦略的に投資強化を継続しているプレステージ領域において「SHISEIDO」、「クレ・ド・ポー ボーテ」などを中心に日本およびグローバルで好調な売上を収めました。また、ユニークで革新的なデジタル技術を持つ米国のベンチャー企業「マッチコー」や「ギアラン」のM&Aを通じて、資生堂が持つ化粧品ブランドや研究技術開発力との相乗効果による、新たな価値開発をスタートしました。6月には約30年間に及ぶレチノール研究の基盤技術をもとに、日本で唯一、有効成分純粋レチノールを配合した目もとや口もとのしわを改善する「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム S」をお届けすることができました。多くの女性の肌悩みの一つであるしわを、日常のスキンケアで改善できる画期的な商品でさらに輝き続ける女性を応援しています。

本年は、「VISION 2020」の第2フェーズとして、「成長加速の新戦略」と位置づけた新3カ年計画の最初の年です。さらなる飛躍に向けて、プレステージ領域のブランドへの積極投資を継続するとともに、ミレニアル世代へ向けたデジタルマーケティングや、トラベルリテールをはじめとするクロスボーダーマーケティングを強化していきます。また、美のイノベーション創出を加速する研究所「グローバルイノベーションセンター」が2018年末、横浜みなとみらい21地区で稼働します。お客さまと研究員が直接交流することでインサイトを研究開発にいかす都市型オープンラボです。さらに栃木県那須工場、大阪新工場も着工し、研究開発から生産体制を強化することで、世界で勝てる中長期的な事業基盤を構築します。

こうした、お客さまにとっての新たな価値を生み出し、お届けする活動を行うのは、ダイバーシティ溢れる社員です。性別、キャリア、国籍だけでなく価値観や文化的背景など異なる人たちによる柔軟な発想が相乗効果を生み、企業のイノベーション創出につながっていきます。国内外での人材開発プログラムのさらなる充実や、働き方改革を通じて生産性をさらに高め、新しいチャレンジが次々に生まれる体制にしていきます。

資生堂のミッションは「美しい生活文化の創造」です。今年も、資生堂グループ全社員で、ワクワクするような美しさを通じて、世界中のお客さまに笑顔や喜び、幸せをお届けすることで、社会に貢献していきます。 本年も変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

参考リンク
株式会社資生堂

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