BA東京、労働環境の整備や生産性の向上が喫緊の課題

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2018.01.17

編集部

<2018年の年頭所感>東京都美容生活衛生同業組合(BA東京)理事長 金内光信氏

新しい年を迎え心よりお喜びを申し上げます。

昨年は北朝鮮、そして国内では政党の混乱と世界も日本も落ち着かない1年でありました。

一方で世界は進化発展とともに大きな変革が始まっています。即ち、私達の予想を超えたスピードでガソリン自動車から電気自動車への移行が始まり、ガソリン車の時代が終わりの兆しが出てまいりました。また、ロボットもその進化は目覚ましく、人間にとって代わり始めました。

私ども美容業も大きな転換期の前兆が見られます。即ち、美容業界の既成の概念や経験を大きく超えた業態の激しい変化による二極分化が起きています。例えば、経営の基本は変わらなくても集客は完全にネット集客に変化し、どちらかというと料金割引合戦の傾向が強くなり、この形態はサロン出店のロケーションも従来のように「駅前」とか、「ショッピングセンターの近く」とか、「1階でなければ」とかいう条件は必要なくなってきています。一方、ネットを活用できないサロンは、その変化に取り残される傾向があります。

そうは言っても従来のこの業態のサロンの強さは、何と言っても人と人との信頼関係と思いきった特性が発揮できることでもあります。従って、全く安売りをする必要もないし、むしろ高料金化しての経営になっています。このサロンの業態に組合としてはさらにフォローをしていきたいと思います。また、技術の方もこの紙面では詳しく述べることはできませんが、かなりの革新と進歩がみられ、従来のパーマやカラーに今年は大きな変化が起こると予想される情報が聞こえてきています。

さらに、今年は深刻な東京の美容師不足をどう乗り越えるのかという喫緊の課題を抱えています。遅れがちな労働環境の整備も迫られ、生産性の向上をどう図ればいいのか等々、安売り合戦などしているヒマはありません。美容業界全体で真剣にその解決へのコンセンサスを作り上げなければならないと考えます。個々のサロンでは独自の企画と売り方を創り、変化に対応していく必要があります。

今年も様々な課題に取り組みながら、美容業界にとってより良き方向に進んでいけるよう努力して参りたいと存じます。

参考リンク
東京都美容生活衛生同業組合

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