花王、2017年12月期化粧品売上6010億円見込む

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2018.01.18

編集部

2月1日に発表する花王の2017年12月期連結決算は、売り上げが前期比微増ながら営業利益、当期利益とも堅調な伸びを示したことで、増収増益になる見込み。
同社は、2017年度から2020年度までの4ヵ年中期経営計画「K20」を策定した。
利益ある成長へのこだわりとして
①最高益更新の継続
②年平均成長率+5%、営業利益率15%を目指す
③売上1000億円ブランドとしてスキンケア「ビオレ」や紙おむつ「メリーズ」、衣料用洗剤「アタック」の売上に注力することを打ち出した。

こうした中で2016年9月から本格的にスタートした化粧品ビジネスの大改革は、ソフィーナとカネボウ化粧品の改革を進め、商品特徴を際立たせてブランドの個性を磨き市場での浸透をはかった。
販売チャネルを横断して展開している「ソフィーナiP」は、多くの消費者から高く評価され、日本だけではなくアジアでも好調に推移した。グローバルブランド「カネボウ」は、日本とアジアで順調に売上を伸ばし、欧州での事業展開に繋げた。

カネボウ化粧品は、2017年12月12日にアジアで展開するグローバルメイクブランド「KATE(ケイト)」を、リニューアルオープンした関西国際空港内免税店「AAS DUTY FREE SHOP」に導入し、「KATE」のトラベルリテール事業を本格スタートさせた。
同社では今後、国内とアジアの主要ハブ空港への導入を推進するとともに、成長著しいトラベルリテール事業での展開を強化することにより、アジア諸国でのさらなる情報発信を進めながら「アジアで最も存在感のあるメイクアップブランド」を目指していく。

これら一連の施策が奏功して2017年12月期の売上高(表参照)は、前期比0.9%増の1兆4700億円、営業利益前期比7.8%増の2000億円、当期利益前期比9.0%増の1380億円となる見込み。また、当期の売上高に占めるビューティ事業の売上高は、前期比5.6%増の6010億円にのぼる見通し。

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