原始人ダイエットは閉経後の女性に効果的

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2018.01.22

国際部

加工食品、穀類、牛乳、砂糖などを控える原始人ダイエット(Paleolithic diet)が、閉経後女性の体重増加を長期的に抑制し、糖尿病や心血管疾患のリスクも下げるという研究が1月18日、スウェーデンのUmeå universitetからプレスリリースされた。

研究では、BMI27以上の閉経後女性70人の2年間追跡研究を行った。女性の半数はNordic Nutrition Recommendations(北欧栄養勧告)に従った食事を、残りは原始人ダイエットによる食事を摂った。その結果、どちらの食事グループも減量したが、原始人ダイエットの女性は平均87から78キロに減量、北欧栄養勧告に従った女性は平均86から80キロに減量した。体重減少は、どちらのグループも脂肪組織および炎症の減少に関連していた。原始人ダイエットの女性では、不健康な腹部脂肪が有意に減少していた。また、2型糖尿病および心血管疾患の発症に関連する特定の脂肪酸および血液脂肪のレベルが明らかに低下していた。

この研究を自身の博士論文として行った、同大学公衆衛生・臨床医学部博士課程のCaroline Blomquist氏は「原始人ダイエットの効果は顕著だった。自由な食事量にもかかわらず、減量効果は2年後も維持された。減量よりも重要なことは、血液中の脂肪レベルの改善と炎症の減少だった」と述べている。原始人ダイエット(パレオダイエット)は、タンパク質と不飽和脂肪が多く、低糖食であることを特徴とし、野菜、赤身肉、魚、家禽、卵、貝類、種子、ナッツ、オイル、果物を主としている。さまざまな解釈があるが、今回比較した北欧栄養勧告との最も大きな違いは、原始人ダイエットには穀物、牛乳、精製された糖類、添加塩分が含まれないことだった。

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