ビタミンCバイオ、化粧品開発展で発表、フラーレンが皮膚酸化抑制

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2018.01.25

編集部

フラーレン化粧品原料を販売するビタミンC60バイオリサーチ株式会社(東京都中央区、代表取締役社長 林源太郎氏)は、ファンデーションにパウダー状フラーレン(ヴェールフラーレン)を配合することで、肌トラブルの原因となる皮脂の酸化を抑制することを確認した。この研究成果は、1/24~1/26の3日間、幕張メッセで開催の第8回化粧品開発展で発表する。

同社は、酸化スキンケアもできるファンデーション用にフラーレンを内包したシリカ「ヴェールフラーレン」(商品名)を2015年に発売した。このヴェールフラーレンをファンデーションに配合することで、スキンケアにつながる皮脂酸化抑制効果を発揮できるか、毛穴の目立ち臨床試験を行い確認した。

試験方法は、洗顔後、ヴェールフラーレン配合または未配合ファンデーションをそれぞれ半顔に塗布。その後、実験室に6時間待機し、写真撮影を行った後、皮脂及び付着したファンデーションを回収。回収した皮脂を抽出し、単位皮脂量辺りの過酸化皮脂の量を測定した。

その結果、 皮脂酸化抑制について年齢による層別解析で、30代でヴェールフラーレンを配合したファンデーション塗布側は、未配合のファンデーション塗布側と比べ、約18%皮脂の酸化を抑制(データ図参照)することがわかった。また、ファンデーション塗布6時間後の被験者(解析対象)の顔写真を12名に判定してもらい、左頬と右頬どちらが、きれいに見えるかについてアンケートを行った。この時、判定者は左右どちらが、ヴェールフラーレン配合ファンデーションか未配合ファンデーションかは伏せた状態で実施。その結果、いずれの被験者写真においても、半数以上の判定者がヴェールフラーレン配合ファンデーションを塗布していた側の方がきれいであると判定した。

同社では、これまでフラーレンの美容効果としてシミやシワ等の効果を確認してきた。「荒れた肌は、ファンデーションで隠すのが主流となっている中、フラーレン配合ファンデーションでは、単に隠して目立たなくするだけでなく皮脂の酸化を抑制し、肌質を改善することが期待できる」としている。

参考リンク
ビタミンC60バイオリサーチ株式会社

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