【特別企画】大手各社の化粧品事業戦略に迫る[14] ロート製薬、東南アでスキンケア関連製品攻勢

2013.07.26

特集

編集部

ロート製薬、東南アでスキンケア関連製品攻勢

ロート製薬は、今年度、中国市場と東南アジア市場を重点地域に位置付けてスキンケア関連事業を強化、推進する。

同社の事業は、アイケア関連(目薬、洗眼薬)、スキンケア関連(外皮用薬、リップクリーム、日焼け止め、BBクリーム、スキンケア化粧品)、内服・食品関連(胃腸薬、漢方薬、サプリメント)の3事業を主力に国内と米国、欧州、アジアで展開。特に、現地主義を基本に海外事業を推進し、2013年3月期で連結対象の海外子会社21社(現地法人)を設立し、グローバル化に拍車をかけている。現地法人は、独立した経営単位として取り扱う製品(サービス)について各地域の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開している点に特徴がある。

オバジ今期(2014年3月期)は、「肌ラボ」や「エビステ―ム」「オバジ」(=画像)、男性化粧品「オキシー」などのスキンケア主力品を中心としたスキンケア関連事業を海外市場で加速させる。前期(2013年3月期)スキンケア関連事業の国内、海外合わせた売上高は、811億1000万円。国内単独売り上げの約6割がスキンケアで占める。また、海外を含む連結売上高では、約7割、海外のみで約9割がスキンケア の売り上げで占めている。

同社が今期、海外事業で重点エリアに位置付けているのは、中国市場とベトナム、インドネシアなどのASEAN市場。中国市場は、1996年に合弁会社メンソレータム社・中国を広東省「新Vロートプラス」の生産、販売を開始した。以降、2010年1月に上海、杭州、天津などの百貨店内ブースで、主力スキンケア商品「オバジ」「ハダラボ」「エピステーム」を販売。また、ここへきてBBクリームを中心にドラッグストアや薬局ルートに乗せて拡販に打って出ている。前期、中国(香港含む)市場での売上高は、176億4200万円 に達し、同社の売上高全体に占める割合は13.7% を占めるまでになった。

同社では「中国国内でロレアル、ユニリーバなどとの競合が激しい。その中で、メンソレ―タムのブランドが浸透している」(経営企画本部)と言う。1997年には、ベトナムにロート・メンソレータム・ベトナム社を設立 しメンソレ―タムブランドのリップクリームやスキンケア製品を生産。ベトナム国内で小売市場に販売する一方、インドとバングラデシュの2現地法人(2010年設立)に対して輸出している。ベトナム、インド、バングラデシュでのリップクリームの販売価格は、日本並みの価格に設定。日本発の高級なイメージを持たせることで、中間層を取り込んでいる。

スキンケア市場が年率10%以上の増加率で成長を続けるインドネシアのスキンケア市場の中にあって1996年に設立した「ロート・インドネシア」(合弁)は、アイケア用品とスキンケア「肌ラボ」などを中心に製造・販売。シリーズ化した「肌ラボ」を中間層の女性をターゲットに売り込んでいる。

インドネシア市場は、ユニリーバやP&Gなどが進出し、最大の激戦区。百貨店、ドラッグストアなどの流通チャネルの整備、マスセールスによる広告宣伝活動などを一体化したシステム販促を前面に押し出して市場のシェア獲得に乗り出している。同社にとってもあなどれない動きにある。

こうしたライバルの動きを見ながら引き続き、開発段階から顧客の使用まで一貫した品質保証体系に基づく高品質の商品を現地のニーズに合った開発と提供を行う。また今後、新規現地法人を設立して新興国の開拓も進めながら海外におけるスキンケア事業の底上げに拍車をかける方針だ。

【特別企画】大手各社の化粧品事業戦略に迫る、は今回で終了いたしました。

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