連載・新興市場上場の美容業界各社の経営・事業動向に迫る【3】アルテサロン、今期グループチェーン売上174億5千万円計画

2014.09.16

特集

編集部

アルテサロンHD美容室のフランチャイズチェーン(FC)展開を行なう株式会社アルテサロンホールディングス(ジャスダック上場)は、今期(2014年12月期)グループチェーンの全店売上高を前期比約4億円増の174億5000万円(前期比102.3%)を計画する。

美容室のFC展開は、社員の中で、独立志向が強く経営者の資質を持つ社員を選抜して既存店の店長に据え、店舗の運営を全て任せる暖簾分けシステムによるパートナ―シップサロン(PFC=写真)の展開と外部の美容師を独立開業させる加盟型FC店の両輪で多店舗展開を図っている点が特徴。

こうした独自システムを駆使したFC展開は、グループ子会社(連結対象)の株式会社アッシュ(Ash)、株式会社ニューヨーク・ニューヨーク(NYNY)、株式会社スタイルデザイナー(SD)を通じて行なっている。

アッシュは、首都圏が主な営業エリア。ニューヨーク・ニューヨークは、関西圏を主な営業エリアとする。同時に、2子会社は、統一的オペレーションのもと、PFC店に対し経営指導、理美容設備・器具の貸与、PB商品の販売、教育研修などを行う。また、スタイルデザイナーは、チェーン本部の機能を持ちFC加盟者の募集とFC展開を行い、経営指導、教育研修、販促支援などを行っている。これまで、首都圏の大型商業施設を中心に14都府県に出店している。

前期(2013年12月期)のグループ国内店舗数は、アッシュ111店舗、ニューヨーク・ニューヨーク30店舗、スタイルデザイナー120店舗、それに高級個室型リラクゼーションサロンのチェーン展開を行なう株式会社AMG(2014年8月、アッシュに吸収)の2店舗を合わせて263店舗。また、グループにおけるFC店舗数は、アッシュ94店舗、ニューヨーク・ニューヨーク17店舗、スタイルデザイナー115店舗の合計226店舗にのぼる。前期のグループチェーンの全店売上高は、約170億円(アッシュ93億円、ニューヨーク・ニューヨーク24億円、スタイルデザイナー51億円)となっている。

今期のグループ国内出店計画について同社は詳細を明らかにしていないが、店舗のスクラップ&ビルドの推進やスタイルデザイナーによる首都圏及び外周部への出店、小規模店の出店増などでグループチェーンの全店売上高174億5000万円を見込む。

今12月期連結業績は、売上高70億円(前期比102%)、営業利益4億7000万円(同110.3%)、利益2億円(同100.5%)を計画。

引き続き暖簾分けFCと外部募集加盟型FCを2本柱に店舗規模、出店地域、立地などに多様性を持たせて店舗網を構築し100年ブランドの創出と中期目標として損益指標の売上高経常利益率10%達成に向けて強固な事業基盤に取り組む。

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株式会社アルテサロンホールディングス

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