「我が社の生薬配合化粧品ビジネス」【8】ハーバー研究所、生薬配合育毛剤を直営店、百貨店などで販売(上)

2015.06.10

特集

編集部

サメの肝油から抽出した成分スクワランや天然成分を配合した化粧品開発を基軸とするハーバー研究所は、新たに生薬を配合した女性用・男性用育毛剤を相次いで開発し、市場投入している。

リグロウ_120_切1403麗豊同社は、女性用の薬用育毛剤「麗豊」(医薬部外品=写真左)を2014年1月に市場投入したのに続き、今年4月に男性用育毛剤「リグロウ」(医薬部外品=写真右)を市場投入し、販売を始めた。

女性用育毛剤「麗豊」は、毛母・毛乳頭細胞を元気にするパンテノールをはじめ抗酸化作用に優れ、頭皮を紫外線からガードするビタミンE・C誘導体や毛髪を成長・促進する抗炎症成分のグリチルチン酸カリウム、毛母細胞の働きを高めるセンブリエキスなど4つの有効成分を配合し発毛促進を図っているのが特徴。特に、頭皮と毛根に栄養を与え頭皮を整えるため、独自処方の信州産高麗ニンジンの抽出エキス(サポニン)を配合しているのがミソ。

男性用育毛剤「リグロウ」は、脱毛誘導のたんぱく質を抑制するβグリチルレチン酸をはじめ発毛をつかさどる毛母・毛乳頭細胞に働きかけて育毛を促進するパンテノール、センブリエキスや抗酸化作用で紫外線によるダメージ・薄毛をガードするビタミンECなどの有効成分を配合。また、独自抽出の羅臼昆布茎エキスと信州産高麗人参エキスに加えて、頭皮環境を整える6つのビタミン成分と地肌をいたわる9つの天然由来成分を配合し強く抜けにくい毛髪を実現した。

同社では「女性の髪の毛は、年齢とともに髪の毛が抜けてから生えるまでの休止期間が長くなるケースが多い。女性のヘアサイクルを分析しながら、毛乳頭細胞の実験を繰り返すなどして商品化にメドを付けた。一方、男性育毛剤リグロウの開発に当たっては、男性ホルモン抑制成分の強化や細胞賦活効果を高めることに力を入れて取り組んだ。特に、羅臼昆布の茎から抽出したエキスと人参サボニン、カリウムなどのミネラル類の成分を独自に開発したことが頭皮にやさしい成分を配合することに繋げた。こうした無添加主義に基づく処方で効能、実感を重視した付加価値の高い男性用、女性用の育毛剤開発にたどり着くまでには、10年の歳月がかかった」という。

現在、生薬配合の男性用、女性用育毛剤の販売は、子会社「男の美学」を通じて全国のハーバーショップ直営店(今年4月現在76店舗)や百貨店(卸)、それに通販、ネットなどを介して販売している。

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