「我が社の生薬配合化粧品ビジネス」【8】ハーバー研究所 高麗人参や羅臼昆布から育毛成分抽出・エビデンス証明(中)

2015.06.11

特集

編集部

ハーバー研究所の育毛剤開発に対する基本的な考えは、国産高麗人参や羅臼昆布などから独自に抽出したエキスを育毛成分として活用すること。同時に、紫外線などから頭皮をガードするため、ビタミンE・C結合体などのビタミン類の高配合を選択して採用。また、試験管内での薬物反応を検出する試験「インビトロ」(表にIN VITR0試験を示す)で生薬をスクリーニングし合わせて製剤での基礎データを取得するなどして販売力に説得力を加えることを基軸としている。9c2a9729f81ceb0da1234e4aee201658

生薬をスクリーニングした試験では、同社が独自に開発した信州産の高麗ニンジン(長野県内の農家に委託栽培)から抽出したサポニンやアミノ酸がヒト線繊維芽細胞の増殖促進作用があることを証明。また、羅臼昆布の茎から抽出したアミノ酸やミネラルは、ヘアサイクルが成長期に移行する際に遺伝子「IGF-1」の発現が毛乳頭細胞内で促進されることを確認した。

さらに、生薬配合の女性用育毛剤「麗豊」の効能・効果試験をヒトでの臨床試験を行ってエビデンスを証明した。

「麗豊」のヒト育毛臨床試験は、40~60代女性の被験者17名を対象に、期間6ヶ月間、商品使用と同様に1日朝晩2回、頭皮に塗布(1回5プッシュ)し、3つの試験項目 を設定して行った。

試験項目は①フォトトリコグラム法②脱毛グレード③アンケートの3つ。フォトトリコグラム法では、毛経が3ヵ月後に3.2%アップ(グラフに毛経の増加率を示す)するなど「有意差ありの改善」が図れたほかアンケート結果でも「6ヶ月目の回答で、毛髪の改善が見られた」と回答したのが88・2%にのぼるなど高い臨床試験結果を得た。

男性用育毛剤「リグロウ」のインビトロ試験(表)では、他社競合品と比べて発現促進作用が約10倍の差異が見られることを実証している。

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創業以来、無添加主義を貫く同社は、防腐剤、石油系界面活性剤、鉱物油など肌に負担となる成分は一切無添加。

育毛剤もスキンケアと同様に、皮膚や頭皮に刺激を与えずに効果を発揮するなどその裏付けとしてのエビデンスは、極めて明快であり、生薬配合育毛剤の高い信頼性を証明している。

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