【連載】化粧品・美容関連ベンチャー企業の成長軌跡【1】ラポール① ~自社ブランド化粧品開発に力、ネット通販主体に販売~

2016.07.6

特集

編集部

日本経済の閉塞感を打破し、経済を一段と活性化するためには、独創的な技術や新製品、新サービス等を開発してたちどころに株式を公開し、雇用の創出、事業の成長・発展に繋げるベンチャー企業の輩出が羨望されている。

そうした中、化粧品・美容業界において独自のビジネスモデルを確立してビジネスに取り組むベンチャー企業や新たに起業を起こして創業する新興企業、女性起業家などの動きが見られるなど、新たな潮流の波が起こっている。

そこで、ベンチャー企業、女性起業家等の支援を標榜する美容経済新聞社は、「化粧品・美容関連ベンチャー企業の成長軌跡」と題した編集連載企画を打ち出し、連載を通じてベンチャー各社の事業実態と成長の軌跡について迫った。

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化粧品、健康食品等の卸販売とOEM(相手先商標製造)を主体に事業展開する株式会社ラポール(京都府京都市、社長高橋伸嘉氏)は、法人設立の2001年8月以降、2016年2月までの約15年間で開発した主な自社ブランド化粧品は、合成界面活性剤を一切含まないスカルプクレンジングシャンプーをはじめ、美容液「モイストエンジェル スキンエッセンス」や美容液「ロージードロップ 美モイスト」、肌への浸透を促進するブースター化粧品などを相次いで商品化して市場に投入した。

これまで同社が開発した主な化粧品は4種類。
「肌の透明感やハリ感をアップし、シワやたるみが解消する」と触れ込む美容液「モイストエンジェル スキンエッセンス」は、2014年9月に市場投入した。2015年8月には、ブースター化粧品として、化粧水、美容液、シートパックの3品目を開発して販売した。

ブースター化粧水は、3つのヒアルロン酸と3つのコラーゲン、6種の植物エキスを配合。また、各種のビタミンをナノサイズのカプセルに閉じ込めて皮膚浸透を図った。
ブースター美容液は、目元・目尻・口元などのしわ、たるみにアプローチした美容液。バラから抽出したバラプラセンタや3種類の成長・増殖因子とレスベラトロール(長寿遺伝子を活性化させるポリフェノール)などを配合している。
シートパックは、バラプラセンタやバラ幹細胞エキス、3種類の成長因子をシート状にした美容パック。目元、口元に貼ることで、しわやたるみを緩やかに改善する。

ラポート「ロージードロップ 美モイスト」こうした一連の自社開発化粧品の中で現在、中軸商品となっているのがバラプラセンタと3GF(成長増殖因子)などを配合した美容液「ロージードロップ 美モイスト」(写真)。2014年9月からサロン、美容室への直接販売を行っている。

ここへきてロージードロップを取扱うサロンや美容室が増えてくるなど、改めて商品性能が見直されている状況にある。

 

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