【連載】化粧品・美容関連ベンチャー企業の成長軌跡【6】黎明② ~ブラックシリカソルトが中軸商品に~

2016.07.29

特集

編集部

レイメイソルトを販売する中で、ブラックシリカ鉱石を扱うジュエリーメーカーから「塩にブラックシリカを混ぜた化粧品を開発してほしい」との依頼を受けた。
これをきっかけに開発した「シリカソルト」を2007年6月に依頼元のジュエリーメーカーを通じて、全国のフィットネスクラブ向けに販売した。ところが、シリカソルトを販売して1年ほど経過してから、ジュエリーメーカーが突然「会社を解散することになり、フィットネス事業部を黎明に統合させてほしい」と要請。

同社は、2008年9月に営業の統合を決断。同時に、フィットネス事業部に在籍していた約10名の営業メンバーも引き取って、“新生黎明〟として再スタートを切った。しかし、顧客から「シリカソルトの使用感を維持したまま、より使いやすい形状の商品開発を求める」声が噴出。
ブラックシリカソルトこのため、天然ソルトと天然鉱石・ブラックシリカを配合して、使いやすいチューブタイプの「ブラックシリカソルト」(写真)を開発。2011年4月から全国のスポーツジムや温泉施設などで販売を始めた。また、遠赤外線効果のある天然鉱石ブラックシリカに変わって、泥の成分(ベントナイト・ゼオライト)を配合することで、クオリティを落とさず低価格化を実現した「べ―ル&コー」を開発した。

現在、ブラックシリカソルトは、スキンウォーターやフェイシャルソープ、シャンプーなどにシリーズ化を図って、15品目の化粧品を市場に投入。大手スポーツクラブやフィットネスクラブなどで実演販売するなど、同社の主力商品に育っている。

すでに法人設立以降、現在までのブラックシリカソルトシリーズの販売個数は、延べ20万個以上にのぼる。また、取扱店・取扱可能店は、フィットネスクラブや温浴施設など約3000店舗にまで拡大。さらに、ソルト商品の顧客会員数は、2万人を突破するなど、会員の輪もひろがっている。

ここへきて国内の枠を飛び越えてロシア、中国、台湾などへ製品を輸出するなど、グローバル展開も始まっている。
創業者で青年社長が今後、どのような時空を超えて活躍するか、楽しみである。

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