【美経リサーチ】ノンシリコンシャンプーの利用実態(2)ノンシリコンシャンプー、実際のニーズは

2013.05.18

特集

編集部

ノンシリコンシャンプーのイメージ、「良い」は9割と圧倒的

ノンシリコンシャンプーへの認知、使用状況、イメージなどを調査する「シャンプーに関する調査」において、「シリコンシャンプー」「ノンシリコンシャンプー」のイメージをそれぞれ聞いたところ、「シリコンシャンプーに良いイメージをもっている」と答えた人は全体の44.0%、「ノンシリコンシャンプーに良いイメージをもっている」と答えた人は全体の86.6%にのぼっており、ノンシリコンシャンプーへのイメージは圧倒的に良いことがわかる。

さらに「あなたは『シリコンシャンプー』と『ノンシリコンシャンプー』の違いをどの程度理解していますか」という問いで「詳しく知っている」と答えた人のうち88.2%が、「なんとなく違いがわかる程度」と答えた人のうち93.6%が「ノンシリコンシャンプーに良いイメージをもっている」と回答した。だが一方で、「詳しく知っている」と答えた人のうち44.1%が、「なんとなく違いがわかる程度」と答えた人のうち49.1%が「シリコンシャンプーに良いイメージをもっている」と回答している点に注目してほしい。ヘアケア製品への知識がある人でも、決して“シリコンシャンプーは頭皮や髪に悪いものだ”と考えているわけではないのである(図表3)。

図表3

(C)2013 BHN & CPR共同調査

(C)2013 BHN & CPR共同調査

次に、「あなたは今後、「シリコンシャンプー」と「ノンシリコンシャンプー」のどちらを使いたいと思いますか」と聞いたところ、「髪質に合えばどちらでもよい」と答えた人は全体の72.4%にのぼった。男女別でみると、「ノンシリコンシャンプーを使いたい」と答えた男性は15.6%であるのに対し、女性は30.4%と、女性の方がノンシリコンシャンプーへのこだわりが強いことが伺える。また、ノンシリコンシャンプーを使用した経験がある人のうち48.4%が「ノンシリコンシャンプーを使いたい」と答えており、ノンシリコンシャンプーの満足度は高いことがわかった(図表4)。

図表4

(C)2013 BHN & CPR共同調査

(C)2013 BHN & CPR共同調査

ノンシリコンシャンプー使用者の満足度の高さは、今後の開発のヒントに

以上の結果から、「ノンシリコンシャンプー」という言葉を知っている人は多いものの、それがどんな役割をもつものかということや、頭皮や髪への影響の有無について、詳しく知っており、使い分けている人は少数派であるといえる。開発者側としては、誤った知識が広まることがないよう、シリコンについて正しい知識を引き続き発信することが求められる。

また自分の髪質に合えば、シリコンシャンプー、ノンシリコンシャンプーを問わないと答えた人が多数であり、シャンプーの成分よりも、自分の髪がより良い状態になることを優先しているといえることから、製品がどのような髪質に合うのか、どのような悩みをもつ人に適するものであるかを、より強調することが効果的なのではないだろうか。特にトレンドリーダーであり、美容製品への関心が高い20歳代女性には、雑誌だけでなくクチコミサイト、ブログといったインターネット上での情報発信を引き続き強化していく必要があるだろう。

一方で、ノンシリコンシャンプー使用者の満足度は高く、リピート利用が多いという実態は注目すべき点だ。なぜ満足度が高いのか、今後の製品開発へのヒントとなるだろう。

 

◆本調査の実施について

調査企画: 美容経済新聞社 産業調査部
調査実施: 株式会社コンピューター・プランニング・リサーチ

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※美容経済新聞社とコンピュータ・プランニング・リサーチ社は、今後も共同で美容・健康分野に関する様々な市場調査を行い発表する予定です。

 

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