【連載】化粧品・美容関連ベンチャー企業の成長軌跡【42】ノンストレス① ~首都圏の駅ビルなどにネイルサロ70店舗開設~

2016.12.26

特集

編集部

ネイルサロンを多店舗展開する株式会社ノンストレス(東京都渋谷区、社長 板野尚子氏)は、2016年1月で会社設立満20年を迎えた。1996年1月にストレス解消美容サロンのチェーン運営をベンチャービジネスとして事業化に着手。美容健康市場という成熟市場を新しいクイックという軸で、かつ働く女性としてこのような店があったらというストレスマネジメントに重点を置いたネイルサロンの多店舗展開(FC)に乗り出した。

ネイルサロン店舗は、同社の屋号である「ネイルクイック」と姉妹店の「ネイルパフェ」、ロハスをテーマとした店舗「スパネイル」の3店舗を軸に展開。1996年6月にネイルクリックの第一号店を東京・表参道に開店して以降、現在までネイルクイックを直営店53店舗・FC5店舗中心に3店舗合わせて約70店舗を超す一大ネイルサロン網を構築した。

こうしたビジネス展開や20年の社歴から判断して、社歴の浅い創業7年未満のベンチャー企業というより社員約300名を擁する中小企業の位置づけにある。

しかし、ビジネスの中身は
①ネイルサロンの個性を持たせた多店舗展開
②ネイルスクール(ネイルトレーニングセンター)の推進
③海外化粧品ブランドの輸入販売
④海外進出などベンチャー的ビジネス発想が基盤にある。

特に、FC加盟店に対して開業支援から技術・接客の指導、昇格試験・面接技術試験の実施、アクセス数の多いサロンホームページへの掲載、売上顧客管理システム・アイパッドのネイルカタログの提供、DVDによる技術研修支援、スケールメリットを活かした材料調達及び自社オリジナル製品の開発等は、新しいサービスを提供するベンチャー企業としての斬新な発想を物語る。

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一般的なジェルに入っているアレルギー物質「HEMA」、「イソボルニル(メタ)アクリレート」、「アクリル酸」を入れていないので、安心して使える。

最近では、アメリカで開発された「脱毛ワックス」やイタリアのオーガニックコスメ、アイスランド産のスキン化粧品を輸入して店舗で販売している。

日本国内の化粧品や美容商材メーカー等が開発したサンプル商品をサロンの顧客に手渡しして販促に努めるなど、サービス領域の拡大による個展、加盟店双方の収益向上に取り組んでいる。

米ニューヨークにもネイルサロン店をオープンするなど国境を越えて人材を採用しグローバル事業を展開するダイバーシティをさらに推進する計画だ。

 

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