【連載】美容漢方~漢方の新たな市場を創出~【2】カガエ カンポウ ブティック、漢方専門店ならではのスキンケアアイテムも(下)

2016.12.12

特集

編集部

薬日本堂がとりまとめた2015年の年代別お悩みランキングによると、最も多く来店する30~40代女性の相談内容は不妊症、冷え症、疲れやすさが上位3位を占めている。また、ダイエット、にきび、肌荒れなど美容に関する相談も上位10位内に挙げられている。同社によると、“漢方=身体に良さそう”というイメージを持っているお客が多く、漢方薬を数カ月服用して体質改善できたという声を多く聞くという。

処方実績からすると、加味逍遥散、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸の3処方が女性3大処方と言われており、実際に店舗でお客に提案するケースが多い。

カガエ カンポウ ブティックでは、漢方の知識を持った相談員が、お客の体質やお悩みを詳しくカウンセリングし、その人にぴったりの漢方薬や和漢アイテムを提案してくれる。同店には美容目的で来店するお客が多いことから、ハーブティやサプリメントのほか、入浴剤、コスメ、ヘアケア、ボディケア、アロマ製品なども豊富に取り揃えている。どの製品にもこだわり抜いて選んだ和漢植物エキスを配合しており、漢方専門店ならではのスキンケア・ヘアケアを楽しむことができる。

売れ筋の第1位は「カガエ レイシドリンク」。御種人参タイプとクマ笹タイプがあり、液体と粒の2タイプを用意している。身体が本来持っている力をサポートする健康飲料となっている。売れ筋第2位は「ライスアンドビーンエキス」で、米胚芽・大豆発酵抽出エキスを主原料とし、緑茶抽出液などの植物由来エキスやローヤルゼリーを配合した粉末タイプの健康食品となっている。エゾウコギやナツメなどの和漢植物も配合しており、美容目的で飲む人も多い。

このほか、ハーブティはギフトとして購入するケースが多く、今の寒い時期には入浴剤も売れているという。

近年、女性の社会進出が進み、ストレス・疲れ・冷えなど“病院に行くまでもないが、何となく調子がすぐれない”という悩みを抱える女性が増加している。こうした未病は、そのまま放置しておくと、肌荒れ・にきび・むくみなどの美容面のトラブルとして外に現れることが多い。漢方はこうした未病ケアを得意としており、女性のお悩みは漢方ととても相性が良い。

同社では、何となく不調を抱えているすべての女性が、漢方をもっと身近なものと捉え、気軽に実践してもらえるよう各種活動を進めている。今では自然派志向が進み、“美容=内側からケア”という認識が広まってきているが、外側と内側の両方からのアプローチが美容や健康づくりには不可欠ということを、より広めていきたいと考えている。

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カガエ カンポウ ブティック

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