ドラッグストア各社の化粧品事業④アインHD、中価格ラインのスキンケア等を追加投入

2017.08.29

特集

編集部

株式会社アインホールディングス(北海道札幌市)は、子会社株式会社アインファーマシーズ(北海道札幌市)など9社でグループを形成。各グループ会社が調剤薬局、ドラッグストアの経営、ジュネリック医薬品の卸売販売、化粧品の販売などの事業を行っている。
こうした中で、子会社の中軸企業アインファーマシーズは、調剤薬局やドラッグストアなどのチェーン店を運営しており、ドラッグストア「アインズ」をはじめ都市型ドラッグストア「アインズ&トルぺ」、コスメ専門店「トルぺ」などの店舗展開を図っている。
店舗数は、2017年4月現在、調剤薬局が1066店舗、ドラッグストア52店舗となっておりいずれもアインファーマシーズが多店舗展開している。

 2017年7月には、新宿東口に新生「アインズ&トルぺ」(写真)を新規オープンした。株式会社資生堂(東京都中央区)から買収した化粧品「アユーラ」ブランドとオリジナルブランド「リップアンドヒップス」を展開する旗艦店。店舗面積は390坪、売場面積が270坪、化粧品を中心に販売品目数2万SKU(Stock Keeping Unit の略)を展開し、目標年商36億5000万円、荒利率40%を見込む。

同社は、こうした都市型ドラッグストアでのPB化粧品などの物販事業について「アインズ&トルペ」の出店を継続的に実施するとともに、既存店の改装及び関連商品を中心とするマーチャンダイジング(MD)の強化による集客力向上に努めている。また「リップス&ヒップス」や「プレナジー」「ワンスキン」「ミルキーケア」「プリフト」など、フェイスケアからボディケア、ヘアケアまで肌のことを考えて開発したPBブランドを積極的に展開することで、粗利率の向上に取り組んでいる。現在、ドラッグストアでのPB化粧品の販売品目数は、435SKUにのぼる。

アインホールディングスの2017年4月期の総売上高は2481億円、この中で物販事業の売上高は、213億8318万円にのぼる、物販事業の売上高に占める化粧品の売上高は、149億7433万円にのぼる。さらに、化粧品の売上高に占めるPB化粧品の売上高は、7億4156万円、売上比率4.95%となっている。
同社は、PB化粧品の強化策として今後、プラセンタスキンケアシリーズの「プリフト」や低刺激性スキンケアシリーズ「シルキーケア」及びUV関連などのPB既存品について処方を強化して医薬部外品としてリニューアル化を図る。また、PB化粧品の中軸商品「リップスアンドヒップス」の新規ラインとして中価格ライン(2000円前後)のスキンケアを開発して市場に投入する計画で、PB化粧品の収益向上に繋げる。

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