ドラッグストア各社の化粧品事業⑥ゲンキー、PB化粧品2ブランド61品目を販売

2017.09.29

特集

編集部

ゲンキー株式会社(福井県坂井市)は、福井県を中心に石川県、岐阜県、愛知県で大型・小商圏型ドラッグストアチェーンを展開。前期(2017年6月期)は「近所で生活費が節約できるお店」をコンセプトに地域シェアを高めるため、ドミナントエリア構築に取り組んだ。また、価格競争が激化する中、従来のメガドラッグストアを進化させたニュー300坪タイプのディスカウントドラッグをレギュラー店と位置づけ、「エブリディローコスト」及び「エブリディロープライス」の追求に力を入れた。前期における店舗数は、売場面積300坪超の大型店81店舗、300坪タイプ107店舗、小型店4店舗の合計192店舗を数える。

今期(2018年6月期)は、店舗レイアウトや作業が標準化されたNew300坪タイプの店舗をレギュラー店と位置づけて30店舗の新規出店を計画。また、既存店については、スクラップ&ビルドの推進及び店舗改装を行うなどして活性化を図って行く。これらの施策により、今期の売上高は1030億円(前年度比23.5%増)を見込む。

こうした業況の中でPB化粧品事業は、PB化粧品ブランドの「エスティ・コロラド」とトリートメント「ベリーラボ」の2ブランドを展開。2ブランド合わせた販売品目数は、61品目にのぼる。
PB化粧品の販売は、ドラッグストア店舗数200店舗に加えて自前のネット通販「DGS」と「ゲンキーネット」を中心に実施。
特に、ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミド、アミノ酸などの保湿成分を配合した美容液エスティ・コロラドについては、2007年にスキンケアブランドとして市場に投入して以来、現在、エスティ・コロラド化粧品の中の主力商品で肌にハリをもたらすリストアップ商品として認知を受けている「コロラドプライムDプラス」(写真)が収益面で貢献している。

同社の化粧品売上高は約2億5000万円、その内、PB比率は10%程度。同社では「需要の先食いで新規顧客を獲得できていない。今後は、既存ブランドの育成とブラッシュアップ、アイテムの拡大等を進めていく。同時に、サンプル配布と接客の強化を図りロイヤルカスタマーの囲い込みによる新規顧客の獲得を目指す方針」としている。

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