【連載】大手化粧品会社の研究④ノエビアホールディングスの会社研究 ~化粧品事業、子会社の常盤薬品、ボナンザも展開~(上)

2018.02.8

特集

編集部

株式会社ノエビアホールディングス(HD、兵庫県神戸市・東京都中央区)は、同社と株式会社ノエビア(兵庫県神戸市)、常盤薬品工業株式会社(大阪府大阪市)など子会社12社でグループを構成。主として化粧品、医薬品、食品の製造・販売事業とアパレル・ボディファッション関連及び航空機関連事業を行っている。

創業は、1956年4月でジェイ・エイチ・オークラエンド・コンパニーを設立し、航空関連部品、医療機器等の輸入販売を始めるなど異色の生い立ち。2011年3月に現在のノエビアホールディングスを設立、翌年の2012年8月に東証1部に上場した。

最近の業績(連結ベース)は、前期(2017年9月期)がカウンセリング化粧品におけるプラセンタ高濃度配合エイジングケア美容液や高級基礎化粧品シリーズが好調に推移したことで、売上高544億7300万円、営業利益99億8600万円、最終利益70億7700万円と好決算を実現した。
2017年9月期における化粧品事業の売上高は、391億9700万円で、総売上高に占める売上比率は、前期比2%増の72.0%を占める。
2018年9月期の業績(同)見込みは、売上高560億円、営業利益107億円、最終利益73億円を予想するなど引き続き高収益を維持する見通し。表にノエビアHDの会社概要を示す。

化粧品事業については、ノエビアに加えて子会社の常盤薬品工業も展開している。特に、常盤薬品工業は「臨床皮膚医学に基づいて肌に悩むあなたのスキンケアを考えます」をコンセプトに皮膚科専門医と共同で商品化した低刺激性ブランド「ノブ」や機能性化粧品の「セルニュー」を美容皮膚科、形成外科ルートで展開している。また、豆乳イソフラボン含有の自然派スキンケアシリ―ズ「なめらか本舗」やメイクアップブランド「エクセル」、BBクリームや化粧下地の「毛穴パテ職人」、アイメイクブランド「ニューボーン」などバラエティに富んだ商品を開発し、全国のバラエティショップやドラッグストアを中心に化粧専門店、量販店など約2万店で販売している。さらに、子会社ボナンザが化粧品のOEM事業を展開するなどユーザー対応の事業体制を敷いている。

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