ブースター使用者98%は効果に満足、未使用者への情報発信が課題

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2014.05.8

編集部

株式会社美容経済新聞社(東京都港区) 産業調査部はこのほど、全国の20~60代女性500人にブースター(導入美容液・誘導美容液)の利用状況などについて、株式会社コンピューター・プランニング・リサーチによるインターネット調査を実施した。結果では、現在使用している人は5人に1人の割合だが、現使用者の継続使用希望は98%と高い。未使用者は57%と半数以上いたが、きっかけによっては購買に結びつく可能性も見え、商品の認知度向上が課題となっているようだ。

調査結果は、回答項目により「現使用者」「中止者」「未使用者」「基礎化粧品不使用者」に4分類して傾向をみた。使用状況では、現使用者21%、中止者14%、未使用者が最多の57%だった。使用者の98%が継続使用を、中止者の58%が再使用を希望していることからブースターの効果は実感されていた。「未使用者」の内訳では「商品について知らないから使用予定がない」は55%あり、残り45%のうち「知っているから使ってみたい」が30%だった。これらの層は、商品の認知度やきっかけによっては購買に結びつく可能性があると考えられる。

ブースター調査_現在の利用状況

ブースター利用のきっかけは44%がインターネットと回答し、そのうち25%は@コスメやYahoo BEAUTYなどの口コミサイト、19%は化粧品メーカーのHPやインターネットのバナー広告だった。美容に関心のある層は自発的に情報収集している様子がうかがえる。

使用きっかけでは最も大きな割合を占めたインターネットだったが、実際の購入では、店舗購入が半数以上で、ネット購入は32%にとどまった。インターネット購入者のうちメーカー公式HPからの購入は21%、それ以外は11%。

期待する効果については、1位「保湿効果」(32%)、2位「浸透力」(18%)で、以下、「ハリ・弾力感効果」14%、「アンチエイジング効果」13%と続いた。使用者の半数は、商品から期待される効果を理解して使用していたが、中には、本来の商品効果として想定されていない「トラブルのケア」や「紫外線対策」の回答も少数ながらあった。

ブースター調査_期待する効果

使用経験はあるが現在は使用を中止している人たちの「中止理由」については、「期待した効果が得られなかった」53%が最も多く、次いで価格31%。従来の化粧品の手順に1つの手間が増える事が「面倒」という回答も14%あった。

同社は、「ブースターのポテンシャルは高い。今後は十分に認知していない未使用者をどうやって振り向かせるか、また、中止者で使用再開を希望しない42%をどう呼び戻すかが課題だろう」とまとめている。

 

参考リンク
ブースター(導入美容液・誘導美容液)に関する意識調査2014

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