2017年のアンチエイジング市場規模は前年比4.4%増に

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2018.01.10

編集部

株式会社富士経済(東京都中央区)がこのほどまとめた報告書「機能性化粧品マーケティング要覧 2017-2018」によると、2017年のアンチエイジング市場規模は前年比4.4%増の7080億円、敏感肌市場は同3.6%増の892億円になる見込みだという。

同報告書では、スキンケア(5機能)、ベースメイク(6機能)、ボディケア(5機能)、ヘアケア(5機能)において何らかの機能を訴求するものを機能性化粧品と定義しており、カテゴリー別機能動向と注目商品動向を分析している。

スキンケア、ベースメイク、ボディケア、ヘアケアを対象品目とするアンチエイジング市場は、加齢による肌や頭皮の悩みを持つ人口の増加を背景に、これらのケアを訴求した新ブランド・新商品投入が積極的に行われていることから、拡大を続けていると分析。2018年も引き続き好調が続いて前年比3.7%増の7340億円と予測している。

このうち、スキンケアについては2016年、更年期の女性をターゲットにした新ブランドが投入されたことや、制度系プレステージブランドが引き続きインバウンド需要を取り込んだことにより拡大。2017年は、シワ改善効果を持つ医薬部外品成分として初めて認められたニールワンを配合したポーラの「リンクルショット メディカルセラム」、資生堂の純レチノール配合「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリームS」が投入されたことによって拡大が見込まれる。

一方、スキンケア、ベースメイク、ボディケア、ヘアケアを対象品目とする敏感肌市場は、2014年秋以降、敏感肌対応の上位ブランドからBB訴求商品やオールインワンゲル、プレフォームタイプのボディシャンプーなどトレンドに合致した商品の投入が相次いだことや、インバウンド需要を取り込んだことで拡大を継続。2018年も前年比2.0増の910億円と好調に推移すると予測している。

このうちボディケアについては2016年、ベビー用ブランドのサンスクリーンやボディクリーム・ローションが好調だったほか、上位ブランドが積極的なマスプロモーションと知名度の高さから安心感のあるブランドとして敏感肌層以外の需要も取り込み拡大した。2017年は、敏感肌用サンスクリーンの投入が活発化しているほか、花王のベビー用紙おむつ「メリーズ」よりボディケアシリーズが発売され、大きく伸びる見込みだ。

参考リンク
株式会社富士経済

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