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花王、顔肌への触覚刺激は見た目の肌状態を良くする

花王株式会社(東京都中央区)は12日、ハンドプレスなどのスキンケア時の触覚刺激による快感情の喚起度合いに応じて、生体内のオキシトシン量が増加し、肌の質感が向上することが示唆された研究成果を発表した。

研究では、20~49歳の大きな肌トラブルがない女性を対象に、触覚刺激前と4週間後の唾液を採取し、唾液中のオキシトシンなどのホルモン量の変化を検討。この結果、快感情を喚起する継続的な触覚刺激により、唾液中のオキシトシン量が増加することを確認した。

さらに、20~49歳の大きな肌トラブルがない女性を対象に、唾液中のオキシトシン量を測定するとともに、対象者の肌の質感スコア(見た目の肌状態)を、一定の評価基準で客観的な目視評価のトレーニングをした専門家により、肌の質感を「ない」「ある」の7段階で評価した。

この結果、唾液中のオキシトシン量と肌の質感スコア(キメの整い感、色むら(なさ)、つや、肌表面のなめらかさ)とが、弱い正の相関を示した。

以上の試験から、20~39歳の大きな肌トラブルがない女性40名に対して、スキンケア行動のひとつとして、顔肌を両手で包み込むように(ハンドプレスによる触覚刺激)30秒間触れた後、顔から手を離して30秒間安静にする試行を、全5回繰り返し行なった。

その結果、唾液中のオキシトシン量変化率は、顔肌への触覚刺激前後の快感情の評価値差分(喚起度合い)に対して、弱い正の相関を示した。

こうしたことから、快感情を喚起する触覚刺激により、唾液中のオキシトシン量が増加すること、唾液中のオキシトシン量が多いほど肌の質感スコア(見た目の肌状態)が高いことをがわかった。

今回の研究内容は、第82回SCCJ研究討論会(2018年7月12日開催)にて発表した。

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