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ポーラ化成工業、ゲノム編集コンソーシアム参画で美容研究へ応用

ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社(神奈川県横浜市)のフロンティアリサーチセンター(FRC)はこのほど、産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)の「ゲノム編集」産学共創コンソーシアム(統括・広島大学の山本卓 教授)に参画した。このゲノム編集を使って、皮膚科学研究を飛躍的に発展させる狙い。

従来の遺伝子操作技術は、ほとんど偶然に頼ったような確率的手法であったため、研究への活用に限界があった。一方で、ゲノム編集技術は、「編集」という言葉が表すように、遺伝子をピンポイントで狙った通りに改変することができ、従来の遺伝子操作技術より、圧倒的に速く、正確に遺伝子を操作できる。

例えば、ゲノム編集技術を使うと、特定の肌トラブルの出やすい人と出にくい人の遺伝子の差を正確に再現した培養モデル細胞などを作製し、細かく比べることが可能になる。これにより、これまでの手法では見出せなかった肌トラブルのメカニズムにまで正確に迫ることができる。

これをシミやシワなどのさまざまな美容研究に応用すると、これまでの研究では見逃されていた肌不調の原因を次々に見出すことができる可能性があるだけでなく、特定の人に当てはまる肌トラブルの原因特定や、ケース別に最も有効な解決策の開発など、飛躍的な進歩に繋げることができると期待している。

今後は、同コンソーシアムと連携しながら、広島大学とともにゲノム編集を用いた皮膚の基礎研究に取り組み、強みである皮膚科学研究分野での独自価値の創出を目指す。

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