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硬化時に発熱してやけどを負ったジェルネイルを検証テスト

独立行政法人国民生活センターは、硬化時に発熱してやけどを負ったというジェルネイル商品の検証テスト結果を公表した。消費生活センターなどの依頼に基づいて実施した。

具体的な依頼内容は、「通信販売で購入し、初めて使用するジェルネイルを硬化させるため、LEDライトを照射したところ、1~2秒で異常に熱くなり爪をやけどした。やけどする温度になるか調べてほしい」というもの。

そこで、ネイルチップの半分にジェルネイルを薄く塗付し、残りの半分に厚く塗付してからLEDライトを照射し、この際のネイルチップの様子を熱画像装置で観察した。この結果、厚く塗布した側のほうが、LEDライトを照射した直後から急激に発熱が始まり9秒後には最高温度となった。照射開始後30秒が経過しても高い温度を維持していた。

また、厚く塗付した場合の硬化する際のネイルチップの裏側の温度を調べてみると、60~65℃に達することが確認された。

やけどにいたる温度は、一概には言えないものの、「ISO 13732-1 温熱環境の人間工学-表面接触時の人体反応の評価法-」に、「プラスチック、木材の表面に1分接触時の熱傷閾値は60℃」と記載されていることを参考にすると、厚く塗付した場合はやけどにいたる可能性があると考えられる。

なお、当該品の添付書類、販売サイトにおいて、厚く塗付すると硬化時に高温になることについての表示は見られなかった。

今回のテスト結果を事業者に説明したところ、今後販売サイトや商品の添付書類に硬化時の発熱に関する注意表示を行うとの報告があった。その後、販売サイトを確認したところ、硬化時の発熱に関する注意表示が追加されていたとしている。

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