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ブラジル化粧品大手ナチュラ、米エイボン・プロダクツ買収

ブラジルの化粧品大手ナチュラ・コスメティコスは、22日、アメリカの化粧品訪問販売大手エイボン・プロダクツを全株取引で買収すると発表した。買収額は、米「ウォール・ストリート・ジャーナル」などの報道によると20億ドルを超えるとみられる。同社は、新しく持株会社ナチュラ・ホールディング(Natura Holding S.A.)を設立して経営を統合させ、グローバル市場でマルチブランドのプレゼンス拡大を目指す。統合後のグループの年間総売上高は100億ドル以上になる見通し。

ナチュラは、2016年、オーストラリア発祥の「イソップ(AESOP)」を完全に子会社化し、2017年には仏ロレアルより「ザ・ボディショップ」を買収して海外での市場展開を活発化してきた。

エイボン・プロダクツは、本社をロンドンに移した後も業績低迷が続き大株主から会社売却を要請する声が幾度となく上がっていたという。一方、北米市場でエイボン製品の販売を手がけるニューエイボン社は、今年4月、 韓国LGグループの化粧品・健康食品会社LG Household & Health Care(LG生活健康)が 現金1億2500万ドルで買収することで合意に至っている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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