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(75)ミックコスモ/上 ~顧客のアイデアを商品開発に反映~

ミックコスモ(大阪市)は、一般の顧客から新商品開発のアイデアを募集して商品化に取り組む一方、化粧品の廃棄ロスを減らすエス・ディー・ジーズ(SDGS)プロジェクトに全社一丸となって 取り組むなどユニークな事業活動を展開している。

同社は、1982年10月にコスモプロダクツとして化粧品等の製造・販売を開始。2011年1月に、現社名に改称して以降、現在では、OEM 、医薬部外品、化粧品雑貨、ウコン茶、サプリメント、健康食品等の製造・販売にも食指を伸ばして事業を行っている。

現在、同社が開発した化粧品ブランドは、理美容サロン専用商品「プロミーンズスリー」や一般消費者向け敏感肌用スキンケア(セラミド配合)「アルピタ」、プラセンタ化粧品などを開発し通販市場をはじめ、バラエティーショップ、ドラッグストア、百貨店等に卸販売している。また、猫好きコスメ「ネコスメ」や「美首クリーム」などのユニークなネーミングを付けた化粧品も商品化している。

これらの「ネコスメ」や「美首クリーム」などの化粧品は、同社が2016年から開催しているキャンペーン「こんな化粧品があったらいいな アイデアコンテスト」で選ばれた大賞、入賞作品。大賞作品には、同社化粧品3万円分進呈、入賞作品には同1万円分進呈している。

2016年11月に開催した第1回コンテストで「大賞」に輝いた「ネココスメ」は「ㇷ゚二プニ肉球でいつものメイクを楽しくしたい」というユニークなアイデアとして評価し、2017年8月に「プニプニ猫の手ファンデ」として商品化した。

アイデアコンテストの中から入賞作品として選ばれた「美首クリーム」は、首元のシワや角質粒のケアができるアイテムということと可愛いキリンのイラスト等が評価され、2018年3月に「ハリーハリー 大人の美首クリーム」として商品化した。

また、大2回のアイデアコンテストは、2018年9月に開催し同コンテストの中から膝や肘の黒ずみ・ザラザラが気になる女性に向けた新感覚のエイジングケアコスメ「ハリーハリー 大人の美膝クリーム」(写真)を開発し2020年3月末に市場投入している。

同社がアイデアコンテストを開催し優秀作品を新規化粧品開発に繋げているのは、的確にユーザーニーズを把握し商品開発に繋げることで、市場での実需を確実に占有するのが狙い。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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加藤勇

顧問記者/ジャーナリスト

元日刊工業新聞編集局部長。欧州、米国特派員を含め記者歴通算45年。ベンチャー、中小・金融政策専門経済ジャーナリスト。「レバレッジ金融至上主義の崩壊」など著述多数。本誌では主に、経済部門、企業取材を担当。

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