カモミールエキス+タイムエキスで肌バリア機能向上 日本メナードが発見

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2021.10.4

編集部

日本メナード化粧品株式会社(愛知県名古屋市/代表取締役社長:野々川純一)は9月28日、カモミールエキスとタイムエキスを組み合わせることで、単体よりも効果的に肌のバリア機能を高めることを発見したと発表した。

同社は、ハーブの美容効果を研究する中で、カモミールエキスとタイムエキスに、肌が産生するNMF(天然保湿因子)の量を増やす効果と角質細胞膜を強くする効果があることを発見した。さらに、カモミールエキスとタイムエキスを組み合わせることで、これらの効果が高まることも見出した(図1、図2)。

図1

図2

(図1、図2の「カモミールエキス、タイムエキスのバリア機能を高める効果」については、ヒト表皮角化細胞を用いた実験 添加6時間後と24時間後の遺伝子発現量を測定した。(*p<0.05 vs 未添加, § p<0.05 vsカモミールエキス、タイムエキス))

このことから、カモミールエキスとタイムエキスを併用すると、肌のバリア機能が効率的に改善し、うるおいが高まると期待された。

また、これらハーブエキスとセラミドなどを組み合わせた健康食品を3ヶ月飲用することで、バリア機能が向上し、頬部のカサつきが改善することを確認した(図3、図4)。

図3

(図3はハーブエキスを含む健康食品のバリア機能に対する効果について。ハーブエキス、セラミドなどを配合した健康食品を3か月間飲用し、頬部の経皮水分蒸散量(TEWL)を測定した。(飲用なし 16名、 飲用あり 21名(20~60代男女)*p<0.05 vs 飲用なし))

図4

(図4はカサつき改善の代表例(40代女性・頬部)。)

同社は今後、この研究成果を肌の乾燥で悩む人に向けた新しい健康食品の開発に応用していくとしている。

なお、今回の研究成果は2021年9月4日~5日にオンラインで開催された「第38回和漢医薬学会学術大会」で発表された。

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