健康な成人の筋力トレーニングが体脂肪率、脂肪量、内臓脂肪に及ぼす影響を検討した結果が9月18日、「Sports Medicine」オンラインに掲載された。
筋力トレーニングは除脂肪筋量を増やすために有効だが、体脂肪に対する単独の効果は不明である。今回の系統的レビューとメタアナリシスは、健康な成人の体組成に対する4週間以上の筋力トレーニングの影響を評価した58件の無作為化試験を対象に実施した。主要評価項目は体脂肪率、副次的評価項目は体脂肪量と内臓脂肪だった。
TESTEXツールを使用して研究の質を評価し、測定タイプ（スキャンまたは非スキャン）と性別（男性または女性）に基づくサブグループ分析、および変量効果モデルによるメタ分析を実施した。平均研究品質は9/15（範囲6–15）だった。対照（運動なし）と比較して、レジスタンストレーニングは体脂肪率、体脂肪量、内臓脂肪を減少させた。測定タイプは体脂肪率と体脂肪量の重要なモデレーターだったが、性別はそうではなかった。トレーニング量とトレーニングコンポーネントは、効果量とは関連していなかった。
