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男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

ニキビ患者の瘢痕有病率とリスクファクターを検討した結果が6月29日、「Skin Research and Technology」オンラインに掲載された。

瘢痕はニキビの持続的な合併症だが、有病率とリスクファクターはまだ解明されたとは言えない。今回の研究は、ニキビ患者における世界的なニキビ瘢痕の有病率とリスクファクターを評価することを目的とし、3つのデータベースで発表された研究の系統的な検索を行い、メタ分析を実施した。分析対象は37件、患者数は計2万4649人だった。

また、年齢、性別、にきびの重症度、患者特性などに基づいたサブグループ分析による有病率の差も観察された。瘢痕有病率と3つのリスクファクターの関連を定量化したところ、男性であること(オッズ比1.58、95%CI 1.19-2.09)、ニキビ家族歴(同2.73、1.26-5.91)、ニキビ重症度(中程度ニキビの場合:2.34、1.54-3.57、重度ニキビの場合:5.51、2.45-12.41)となった。ニキビ瘢痕を減らすためには、ニキビの初期段階での注意とリスクファクターに応じた対処が重要と示唆された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

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