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世界の消費者が美容ブランドに求めるものーミンテル「Future Forward」レポートより

今日の消費者は、ブランドに製品以上のものを求める傾向がより強くなってきているようだ。グローバル市場調査会社ミンテルが、4日、発表したレポート「Future Forward」によれば、消費者が美容ブランドに求めるのは「有害な成分を使用しない」(48%)が最優先事項であることが示されたが、消費者は自分たちと価値観が共有できるところに投資(製品購入)したいと思っているようだ。

同社の調査によると、消費者は企業が自分たちのビジネス慣行について正直であり(29%)、従業員を公平に扱うこと(21%)を望んでいる。また、消費者の15%は、あらゆるバックグラウンドと能力を持つ人々のために製品をデザインすることで、ブランドがより包括的になることを望んでいる。これらの改革は、若い世代がより強い意識を持っているという。

企業の環境への取り組みにも消費者は強い関心を持っていることが明らかになった。消費者の34%は、ブランドが環境規制に従うことを期待していると回答。さらに、ブランドが環境問題をより積極的に推進することを期待するグループが増えてきているという。消費者の30%は、利益を犠牲にしても、美容ブランドが地球のために最善を尽くすことを希望している。消費者の48%は、製品購入ごとにブランドが環境に与える直接的な影響を示して欲しいと望んでおり、同様の割合(47%)は、ラベルにその実績を明記してほしいと回答している。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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