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セレブの広告塔の効果は?

大手化粧品会社はセレブを起用して多額の広告費用を使って、製品の認知度を高め売上向上を目指しているが、実際に消費者の購買に貢献しているかどうかは懐疑的だという。グローバル市場調査のユーロモニターは、アナリスト・インサイトのブログに9月23日、このような調査分析を掲載した。

同社のオンライン調査では、4分野(ヘアケア、カラー化粧品、香水、スキンケア)を買うときに人気モデルや女優の広告に影響を受ける人は平均で15%だった。なかでも香水はやや影響力を受けやすく16.7%。影響を受ける比率が最も高かった国は中国で、インド、中東、メキシコ、トルコと続いた。消費者がセレブに最も影響を受けない国はブラジルで、スペイン、アメリカも低く、3ヶ国とも10%以下と低かった。

一方、ブロガーの影響力に関心が高まってきている。人気ブロガーは起業家としてオリジナルブランドやサービスを立ち上げるのが最近の傾向でより多くの消費者が影響を受けているようだ。カラー化粧品は特に影響力があり、同社の調査では平均で20%がブロガーの評価が製品購入の決め手になるようだ。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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