【連載】化粧品・美容関連ベンチャー企業の成長軌跡【20】ビーボ① ~他社製品の販売からメーカーへ変貌~

2016.10.3

特集

編集部

株式会社ビーボ(東京都港区、社長 武川克己氏)は、自社ブランド「ベルタ」としてクリームや育毛剤、サプリメントなどを開発し、通信販売をメインに事業展開している。年内にも化粧品や医薬部外品などを新たに市場投入し業容・収益の拡大を図る。

同社は、2010年9月にウェブタンクジャパンとして創業。2014年4月に現社名に変更した。
創業当初は、ホームページ制作やウェブマーケティングの事業を行っていたが、「他にもっとやりたいこと、自分たちが心底楽しめる仕事をするために、自社サービスを手がけよう」という流れが起きた。女子社員の「カラーコンタクトを売りたい」という発想を契機に、それまでの事業企画の知見を活用して電子商取引(EC)事業をスタート。また、自社ブランド「ベルタ」の商品開発をスタートし、2013年以降、相次いでベルタブランドのサプリ、化粧品などを開発し、電素商取引(EC)での通信販売に乗り出した。
現在、ベルタブランドで販売している商品は、「ベルタ酵素」をはじめ「ベルタ葉酸サプリ」や「マザークリーム」(妊娠線クリーム)、「育毛剤」など。
このようにベルタブランドの商品は、公式通販サイトの他、楽天市場・Yahoo!でしか販売していない。自社で直接販売して以外、小売ルートでの卸販売はしていない。
その理由について同社は、「量販店向けなど卸販売を行えば、売上は一気に上がるかもしれないが、自分たちが求めていることではない。当社が販売しているのは、健康食品や化粧品・医薬部外品などで直接、顧客とコミュニケーションを取りながら製品(アイテム)を活用してもらわないと、顧客の目的を達成することはできない。当社のサポートも商品のサービスのひとつとなっている」と説く。

ここへきて事業形態がĒCや通販による従来のサービス形態からベンチャー企業として自社ブランド商品を開発・販売する化粧品、サプリメーカーに変貌を遂げつつある。年内にも自社ブランドの新規化粧品、医薬部外品などを開発して市場投入する方向で準備を始めている。また、人材の新規採用も活発。この1年から2年の間にも社員数が約50人に達するなど(2016年7月現在)業容の拡大を図っている。

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