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仏ロレアル、バリアントのスキンケアブランドを13億ドルで買収

仏化粧品大手ロレアルはカナダの大手製薬会社バリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルの3つのスキンケアブランド「CeraVe」、「AcneFree」、「Ambi」を現金13億ドルで買収すると1月10日、発表した。

2005年に設立されたCeraVeは、クレンザー、モイスチャライザー、日焼け止め、ヒーリング用軟膏、専用ベビーラインなど高度なスキンケア製品を開発し消費者に提供。皮膚科医と一緒に開発されたCeraVeは、米国で最も急速に成長しているスキンケアブランドの1つで、過去2年間の平均成長率は20%を超えているという。

AcneFreeは、米国市場でニキビ治療用に開発されたスキンケアで、一般用医薬品としてドラッグストア、大規模小売店、オンラインアウトレットで全面的に販売されている。 AMBIブランドは、フェイスやボディケアのカテゴリーで多文化の消費者のニーズに応じて開発した製品を提供している。これら3つのブランドの年間売上高は約1億6800万ドル。

3つのブランドは、買収後、ロレアルのアクティブコスメティック事業部門に統合される。発表文の中で、 ロレアルUSA社長兼最高経営責任者(CEO)のフレデリック・ローゼ氏は、「この3つのブランドは、既に医療従事者と強固な関係を築き、アクセシブルな価格で幅広い消費者層に浸透している。ロレアルのアクティブ化粧品部門の米国市場の売上を2倍近くに伸ばすよう期待している」などと述べている。

バリアント社のリリースによれば、一連の手続きは2017年第1四半期に完了する予定で、売却益は債務返済にあてるとしている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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