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2016年度OTC医薬品市場、漢方薬が2番目に高い伸び

株式会社アンテリオ(東京都千代田区)のドラッグストア関連市場の動向調査によると、2016年度のOTC医薬品市場において、漢方薬が前年に比べて2番目に伸びが高かったことがわかった。また、化粧品市場については、美容液が最も売り上げ増加額が大きかった。

5日、都内で開催された、日本チェーンドラッグストア協会(JACDS、会長・青木桂生氏)の「ドラッグストア業界研究レポート2017年前期ドラッグストア業界研究チーム報告書」の報告会の中で明らかにされた。

同社によると、2016年度OTC医薬品市場は前年比0.5%減の1兆938億円となった。2012年度から販売金額の推移を見ると、2012年度が1兆919億円、2013年度が1兆961億円、2014年度が1兆538億円、2015年度が1兆990億円とほぼ横ばいが続いている。

2016年度の販売金額推移を月別に見ると、各月の前年比は95%~105%の間に収まっており、2015年度と比べて変動は少なかった。

薬効別の販売状況を見ると、上位20薬効のうち、12薬効が前年を下回った。このうちドリンク剤は、医薬品販売の規制緩和によりコンビニで販売可能となって以来、17年連続で首位だったものの、今回初めて首位から2位に転落し、代わりに総合感冒薬が1位となった。

上位20薬効のうち、最も好調に推移したのは解熱鎮痛剤。高単価の新製品が上期に好調だったことが背景にある。次いで好調だったのは漢方薬。前年比18.4億円の増加で、上位10位を付けている。

一方、2016年度の化粧品市場については、前年比0.2%増の7141億円で、一部商品のインバウンド需要が続いている。このうち、月商1000万円以上のドラッグストアだけで見ると、同1.3%増の4323億円となった。

化粧品の上位5品目を見ると、美容液が首位を付け、前年比25.9億円増加。「花王のSOFINA iPなど新製品がけん引した」(取締役の時田悟氏)。次いでアイブロウ(同24.1億円増)、おしろい(同18.0億円増)、パック(同13.8億円増)、アイシャドウ(同11.2億円増)と続いた。

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