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2013年上半期は高価格商品の投入目立つ、美容液も好調

アベノミクス効果による消費マインドの上昇も後押しし、2013年上半期は各メーカーが最高価格帯の新商品を続々と投入した。カネボウは最高級ブランド「インプレス」の最高価格ライン「グランミュラ」から2万1,000円のファンデーション。ポーラは最高級ブランド「B.A」に7万5,000円の美容液、ノエビアは10万5,000円のローションなど、各社が高級志向に応えるシンボリックな商品を投入する動きが目立った。また、「スペシャルケア」と位置付けられる美容液市場も堅調に推移を続けており、加えて上半期は単価上昇の動きもあったことから、「高級感」「特別感」のある商品が今後も支持を得て、化粧品市場を牽引していくと思われる。

2013年上半期化粧品動向11万円以上の高価格帯商品で構成されるハイプレステージスキンケア市場は、スキンケア市場の中でも堅調に規模を維持している(=表1)。震災の影響により2011年には市場全体が減少したが、ハイプレステージスキンケア市場は売上げを維持している。この市場のスキンケアユーザーは、使用ブランドへのロイヤリティが高い傾向にあるため、引き続きユーザーを囲い込む新商品の投入や、商品の刷新が続いていくと思われる。

2013年上半期化粧品動向2また美容液市場では、特に高単価な商品が売れている。経済産業省が発表した今年3月の美容液出荷統計個数は、前年比87.6%と減少しているのに対し、金額は105.4%となっていることから、単価が上昇していることがわかる。高価格でも、求める機能があれば購入するユーザーが多いことが見てとれる。美容液市場全体を見ると、肌悩みの多様化を背景に堅調に推移を続けている(=表2)。2011年は震災の影響で減少したが、2012年には回復を見せていることから、単価の上昇基調も奏功し、下半期もさらなる拡大が期待できる。

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