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ポーラ化成工業、部分用クリームに理想的な製剤を開発

ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社(神奈川県横浜市)は3日、部分用クリームとして理想的な「コク(濃密)感」「浸透感」「密着感」の3つの感触を全て併せ持ち、それぞれを順番に味わうことのできる効果実感に優れた製剤の開発に成功したと発表した。

この研究成果は、ポーラ・オルビスグループの株式会社ポーラ(神奈川県横浜市)から今秋発売される化粧品への活用を予定している。

通常のエマルションは水と油の2層構造で、塗布中の感触は単調に変化する。しかしこれでは3つの異なる感触をそれぞれ明確に実感することは困難だった。そこで、エマルションを3層とすることで3つの感触それぞれを順番に際立たせることにした。

まず、水滴のつまった固めのクリームとすることで、塗り始めにその直後には2層目の水滴が一気につぶれ水が飛び出すため、みずみずしくのびスッと肌に浸透するように感じる。さらに、塗り終わりに肌に密着するように、粘性の高い油を水滴の内側に閉じ込め、最後に飛び出てくるよう設計した。

塗布時の摩擦の強さを指標に感触を数値評価したところ、実際に「コク感→浸透感→ハリのある密着感」と段階的に感触が変化し、目元などの部分用クリームとして理想の感触となっていることが確認できた。

スキンケア化粧品は、肌を良い状態に保つ機能だけでなく、塗った時の満足感が求められる。特に、成分がたっぷり濃縮されているような「コク(濃密)感」や、肌にうるおいがいきわたるような「浸透感」は満足感につながる。部分ケア用の製剤では、これら2つの感触に加えて「密着感」も求められる。

しかし「密着感」を高めるとのびが重くなり浸透感が損なわれてしまうという問題があった。そこで今回、「コク(濃密)感」「浸透感」に加え、塗り終わりの肌を引き上げるようなハリのある「密着感」にも優れたエマルションの実現を目指したとしている。

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