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富士フイルムがDHCに対し特許権侵害で東京地裁に仮処分申請

富士フイルム株式会社(東京都港区)は、通販大手の株式会社ディーエイチシー(DHC)(東京都港区)に対し、特許権侵害による製造・販売の差し止め(仮処分)を東京地裁(19日付け)に申したてた。

DHC

富士フイルムは、DHCが今年3月から通販チャネルなどで販売しているスキンケア化粧品「DHCアスタキサンチンシリーズ」のジェル(写真)とローションの2製品に使われているシミ、シワの原因を取り除く色素「アスタキサンチン」(自然界に広く分布している天然の赤い色素・カロテノイドの一種)を微細化、配合する技術が特許権(2012年取得)侵害に当たるというもの。

DHCは、富士フイルムの製造・販売差し止め仮処分申し立てについて「内容を確認の上、申し立てに応じるかを含めて検討中」としている。

アスタリフト富士フイルムは、紫外線などの外的刺激からコラーゲンを保護する高い抗酸化力で知られる「アスタキサンチン」を独自のナノ乳化技術で、肌への浸透性を高めるなどして新規開発した「ナノアスタキサンチン」配合の化粧品「アスタリフトシリーズ」(写真)を2007年から販売。現在、年間売上が約100億円を超すと見られる主力商品に躍り出ている。

現在、アスタキサンチン配合の化粧品を販売しているのは、DHCをはじめコーセー、小林製薬、わかさ生活、大塚製薬など大小化粧品メーカー、通販事業者、サプリメント事業者など約200社にのぼる見込み。特に、冨士フイルムが火付け役となって以降、美白、アンチエイジングなどを歌い文句に宣伝攻勢を強め、その数は、年々増加傾向にある。

今度の特許権侵害は、アスタキサンチン配合の化粧品メーカーに警鐘を鳴らすものとして注目される。

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