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【6】マーナーコスメ、新製品のハラール認証シャンプー9月販売へ(下)

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マーナーコスメチックスは、センブリニンジンなど24種類の植物成分と緑茶成分「茶カテキン」、コラーゲンなどを配合した新製品の「2001スカルプシャンプー」(写真)を開発し、今年9月にも市場に投入する。

髪が伸びる成分24種類をピックアップして独自のブレンド処方で血流促進、抗炎症作用などを持たせた。今年5月にイスラム認証のハラ―ル認証を取得、9月にも国内での販売を始める方針。

「海外での販売時期は、現段階で未定だがマレーシア、シンガポールなど東南アジアのイスラム圏などで販売を強化する考え」という。

同社は、自然素材のパイオニアとして、日本古来の和漢生薬をはじめ、中国の漢方生薬、西欧のハーブなど新素材の探求に取り組んできた。

中国の成都市近郊で2005年10月に、ドクダミ(十薬)、スイカズラ(忍冬)、ヨモギなどの契約栽培を開始。中国四川省にも有機栽培認定生薬の契約農場があり、無農薬・有機栽培による高品質素材の安定供給体制を確立した。また、化粧品に欠かすことのできない重要な素材として「ミネラル水」を活用した化粧品工場「くりこま高原藤沢工場」(ISO9001認証)を設立した。

さらに、くりこま高原藤沢工場の近くに有機JAS基準に準拠した「藤沢ラズベリーファーム」を設立(2013年11月)し、原料として使用するラズベリー、ヘチマなどのオーガニック植物の栽培を始めている。しかし、自然の生薬の中でも残留農薬の問題など安全性が強く要求されている。
同社は、素材の新鮮さを最大限に考慮した品質管理体制をはじめ、 加工からパッケージングまでをすばやく行う生産ラインの確立など素材のよさを最大限に引き出す生産態勢の確立を図っている。

現在、同社の化粧品ビジネスの社内態勢(組織図参照)は、化粧品のスキンケアとヘアケア開発を技術開発部研究開発室が担当。また、営業部門は、ナショナルブランドのオリジナルコスメの商品企画と営業担当は、営業部第1グループが担当。OEM企画とOEM営業は営業部第2グループが担当、製造と品質管理はくりこま高原藤沢工場が行う布陣となっている。営業と技術開発部が連携して商品化に取り組むことにより開発のスピード化を実現している。

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加藤勇

顧問記者/ジャーナリスト

元日刊工業新聞編集局部長。欧州、米国特派員を含め記者歴通算45年。ベンチャー、中小・金融政策専門経済ジャーナリスト。「レバレッジ金融至上主義の崩壊」など著述多数。本誌では主に、経済部門、企業取材を担当。

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