世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

DHCの特許侵害を認めず 富士フイルムは控訴へ

富士フィルム

富士フイルム株式会社(東京都港区)が展開するスキンケア化粧品「アスタリフト」(2007年発売)に関する特許を株式会社ディーエイチシー(東京都港区)に侵害されたと訴えていた裁判で、東京地方裁判所は「富士フイルムの特許は無効だ」として8月30日、請求を棄却する判決を言い渡した。

訴訟の対象となったのは、DHCが2014年に発売した「DHCアスタキサンチン」シリーズのジェルとローション。富士フイルムは、これら2製品に配合されている美容成分「アスタキサンチン」をナノ化(微小化)し、安定的に配合する技術の特許に抵触、侵害していると主張していた。

東京地裁は棄却理由として、
1.富士フイルム特許に記載する全成分は既に出願前に開示されている(同社が「アスタリフト」以前に発売していた製品「エフスクエアアイ インフィルト セラムリンクルエッセンス」に「アスタリフト」と同成分を配合、開示していたことを指す)

2.富士フイルムが特許で主張するpH値は、発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が公知の文献等に基づき容易に想到することが可能である、つまり進歩性がないため無効である

以上の2点をあげた。

同社としては、上記「2.」のpH値が、アスタキサンチンを配合した化粧品を長期間安定化させるための研究の末に得たpH値の最適値設定にかかる重要な発明であり、従来技術と比較して十分効果があり、進歩性を有していると考えている。

富士フイルムは同判決を不服とし、控訴する。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New
美容経済新聞

美容経済新聞は、日本の美容業界に特化した専門的なニュースを提供するメディアです。業界の動向やトレンド、企業情報、製品情報など、美容に関する幅広いテーマを取り上げています。 編集部では、美容業界の取材や情報収集、分析を行い、業界内外の最新情報を主に美容業界関係者に向けて発信しています。私たちは「キレイをふやす」を企業理念として信頼性の高い情報提供を通じて美容業界の発展に貢献すべく努力しています。

  1. 美容経済新聞社がLNE社(フランス)とライセンス契約を締結

  2. 伊藤超短波が監修するエステティックサロンがベトナムにオープン

  3. Saas型在庫管理ソフトの「Spes(スペース)」社が シードラウンドでの資金調達を実施

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP