神田美容外科形成外科病院 シワ取り治療”冴える技”

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2013.08.20

編集部

神田美容外科形成外科病院(東京都千代田区)は、1988年に征矢野進一院長が個人開業した注入剤によるシワ取り治療を専門領域とする国内屈指のクリニック。一般的にコラーゲン注入によるシワ取り施術は、簡単な注射による若返り治療と思われがち。実は、注入技術が治療効果に大きな影響を与える。注入する薬剤の選択や注入の位置、深度、量などが適切でないと効果は得られない。同院では、患者のシワのできている部位、深さ、皮膚の質、年齢、体質などを見極めながら注入剤の特徴を生かした注入技術で、コラーゲン、ヒアルロン酸、ボトックスなどの各種注入剤を適材適所で使い分けるなど施術の技が冴えわたる。

_MG_9809最近では、コラーゲン、ヒアルロン酸、ボトックスなどの注入剤にもアテロコラーゲン、ザイダーム、ザイプラスト、リストレイン、パーレインなど豊富な種類が注入剤メーカーから市場投入されている。現在、治療に使われるコラーゲンは、日米のメーカーで製造・販売されている仔牛の皮フから抽出したコラーゲン製剤で占める。中でも日本製のウシコラーゲンは、濃度の低い製品をラインナップしているため、皮フの薄い目の下のシワや浅いシワなどに利用されるケースが多い。特に「涙袋を作る時は、不自然に膨らみ過ぎず自然な涙袋に仕上がるのが特徴」(征矢野院長)。

こうした多種多様な注入剤の中から、患者の皮膚の質、注入部位、シワの状態などに合った最適な注入剤を見きわめて施術を行っている。また、注入剤施術については「例えば薄皮がついた状態のゆで卵の薄皮と卵表面の間ほどのわずかな層を狙って卵表面に針が触れない繊細さで行う施術が要求される」(征矢野院長)と高度な医療技術が必要なことを強調する。

当院では、注入治療の料金について使用する注入剤の種類や本数に関わらず部位ごとの請負制料金体系を敷く。 1本のシワの治療にも数種類の注入剤が必要な場合が出てくるため。また、患者の注入治療の効果を満足させるため保証期間を設けている。注入後1ヶ月以内であれば同じ治療部位への追加注入は、再診料(2,100円)のみで受けられる。 ただし、患者の安全性を第一に考え体内に残留する注入剤は、一切使用しない。

こうした同院の個人に適した注入剤の選定、高度な注入剤施術が奏功して開業25年、定期的に通院してくる患者も含めてほとんどがリピーターの患者で占めるなど信頼性の高さを裏付けている。
ここへきて同院は、新たに首や鼻の部位を施術する施術領域の拡大に取り組むなど顧客のアンチエイジング対応への意欲は高い。

自らが注入剤を事前テストし効果検証

神田美容外科形成外科病院 征矢野進一院長に聞く

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 ―国内におけるコラーゲンなどの注入剤によるシワ取り施術の変遷と施術の進歩から伺いたい

「私は、東京大学医局時代の1984年にみけんのシワ取りの臨床試験に携わったのをきっかけに専門医の道に進みました。国内での注入によるシワ取りに関しての先駆けは、コラーゲンによるもので1984年から。また、ヒアルロン酸の注入は1996年から日本で始まりました。いずれもその当時では誰もやっていなかった施術ですが、注入する薬剤の選択から注入の位置、深度、量などの注入技術と治療効果について臨床研究が進み積極的に技施術に取り入れられるようになりました。今日では、患者様によって違う皮膚の厚さやシワの深さなどの状態に合わせてそれぞれ適した注入剤を使い分けた注入技術が進展しアンチエイジング(若返り)を望む患者様にとって自然で若返りの効果が得られる最良の注入療法となっています。しかし、単に注入剤を打てば効果が出るというものではなく少なくとも1万件を超える症例経験と技術が自己注入には必要です。」

 ―現在、同院で行なっている注入剤によるしわ取り施術の特徴は

「注入療法で効果を得るためには、シワのできている部位、深さ、皮膚の質、年齢、体質など個人差のある様々な条件に応じて20種類以上ある注入剤の中から、その人にあった最適な注入剤を選択。同時に、注入剤の特徴を生かした注入技術で、コラーゲン、ヒアルロン酸、ボトックスなど各種注入剤を適材適所に使い分けながら治療を行っています。これまで40代から50代の女性を中心に約6千人、累計症例数は6万件にのぼっています。」

 ―患者に注入剤によるしわ取り施術を行う前に安全性や効能、効果をどのように事前評価していますか

「統計的にコラーゲンは、30人に1人の割合でアレルギー反応が起きます。またヒアルロン酸注入では、皮膚に凹凸が生じるケースがまれに起こります。当院では、安全で確実な治療を提供するため、私自身が自らの腕に“塗り麻酔薬〟とコラーゲンなどの注入剤を注入して1ヵ月間テストを行い、特徴、安全性などを確かめています。また、注入前に必ず皮内テストを行い、4週間ほど経過を診てから治療に入ります。このアレルギーテストは原則2回をセットで行います。これは、1回目に陽性反応が見られなくても、2回目で陽性反応が現れる、というような「遅延反応」 が起こるケースがあるためです。」

 ―注入剤によるしわ取り施術で最も重要なポイントは

「単にシワを取るだけではなく仕上がりがきれいで、より効果が長持ちし、満足いただく治療を実現することが重要です。そのためには、注入剤に熟知し各種注入剤の特徴を生かした注入技術が必要になります。注入技術を例えて言うなら、薄皮がついた状態の「ゆで卵」に、その薄皮と卵表面ほどのわずかな間の層を狙い、卵表面には針が触れないように刺入するなど極めて繊細な針先コントロールが要求されます。効果をより長く持続させるためには、コラーゲンは、真皮の浅い層に注入し、ヒアルロン酸は真皮の浅い層より少し深めの層に注入します。皮膚表面の表皮は、0.2ミリ、その下の真皮層が1ミリくらいの厚さなので、注入剤によって0.2ミリ~1ミリくらいのところで針を15度から30度の角度で注入します。さらに、注入する間隔は、0.1ミリ単位、注入する量は0.003~0.5ccと状況に応じて針を微細にコントロールしながら注入することで、初めて自然な状態でシワが消え、効果が長く持続するようになります。」

●征矢野 進一(そやの・しんいち)院長プロフィール
1979年3月 東京大学医学部医学科卒業。以後、形成外科、一般外科、麻酔科、美容外科を中心に研修し、1988年4月に 神田美容外科形成外科医院を開設。医学博士

参考リンク
神田美容外科形成外科病院

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