ヘアセットは清潔感を高める効果が強い タカラベルモントと阪大大学院が調査
2021.10.22
編集部
理容室・美容室、エステ・ネイルサロンおよび化粧品等を手掛けるタカラベルモント株式会社(大阪市中央区/代表取締役会長兼社長:吉川秀隆)は10月15日、大阪大学大学院人間科学研究科の森川和則教授と共同で行った「ヘアセットとメイクアップが魅力度と清潔感に与える影響」についての研究結果を発表した。
同発表により、この研究で、ヘアセット・メイクアップのどちらも魅力度、清潔感を高める力があり、特にヘアセットは清潔感を高める効果が強く、髪もメイクと同様に印象を変える力が大きいことが明らかになった。
研究ではまず、髪もメイクと同じくらい印象を変える力があるかどうかを調査するため、ヘアセットによる印象変化とメイクアップによる印象変化の度合いをできる限り公平な条件で比べた。
具体的には30歳から49歳までのヘアセットおよびメイクに対して意識の高い女性28名をモデルとして、4種類の写真(ヘアセット有無2種×メイクアップ有無2種)を、可能な限り撮影条件を統一してモデル自身で撮影した。
これらに対し、30歳から49歳までのヘアセットおよびメイクに対して意識の高い女性100名を実験参加者として、刺激画像と評定語を同一画面上に提示し、刺激画像に対して「魅力的」と「清潔感」がどの程度あてはまるかを「当てはまらない(0点)」~「よく当てはまる(10点)」の11段階で評価した。
その結果、「魅力的」、「清潔感」いずれの評定語においても、ヘアセットとメイクアップがなしの条件より、ありの方が評価点が高くなり、ヘアセットとメイクアップが評定値に有意な影響を与えることを示した(図)。
また、ヘアセットとメイクアップそれぞれが与える影響力にどれだけ差があるかを調べるため重回帰分析を行った。その分析の結果から、魅力度に与える影響はヘアセットもメイクアップも同等だが、清潔感に関してはヘアセットの方が約2倍与える影響が強いと考えられた。
なお、今回の研究発表は、第26回 日本顔学会大会 フォーラム顔学2021(2021年9月18日~19日、オンライン開催)で発表された。