薬用育毛剤が薄毛・頭皮の有意な状態改善を示す 試験結果を発表
2021.10.27
編集部
薬用育毛剤の開発及び販売を手がける株式会社美元(東京都目黒区/代表取締役社長:島袋直樹)は10月20日、第三者機関の日本臨床試験協会(JACTA)にて実施した育毛評価臨床試験が終了し、同社の薬用育毛剤「REDEN(R)」(リデン)が、薄毛・頭皮の有意な状態改善を示す結果となったことを発表した。
試験期間は2021年02月02日~2021年06月11日の18週間。試験対象者は、49歳以下の健常な成人男性40名(試験完遂が37名)。
研究では、試験品としての薬用育毛剤REDENと対象品としてREDENの配合から3つの有効成分と成分のリデンシルを除いたプラセボ品を頭皮に18週間継続使用し、薄毛と頭皮の状態改善を比較評価した。
評価項目は次の3つ。
1)薄毛の状態
つむじを中心とした部位を撮影した画像から、医師が頭頂部における薄毛の状態について開始前をベースラインとして、「-3:著効」「-2:効果有り」「-1:やや効果有り」「0:不変」「1:やや増悪」「2:増悪」「3:著しく増悪」の7段階で評価した。
2)頭皮の状態
被験者の頭皮の状態を、美容師の目視により、炎症・赤み・フケの量・毛穴の詰まり・頭皮のべたつき・乾燥の全6項目の症状について、「0:なし」「1:軽微」「2:軽度」「3:中程度」「4:重度」の5段階で評価した。
3)主観評価
被験者にアンケートを実施し、洗髪時の抜け毛・普段時の抜け毛・髪のコシ・髪の手触
り感・髪のセット・頭皮の皮脂・頭皮のかゆみの7項目に関して、「1点:非常に悪い」から、「9点:非常に良い」までの9段階で評価させた。
その結果、試験品群は対照品群との比較で、薄毛の状態に有意な減少(改善)がみられ、使用前との比較では、頭皮の赤み・フケの量・毛穴の詰まりにおいて、有意な減少(改善)がみられた(図1,2)。
また、試験において有害事象の発現はなく、試験品の安全性には問題がないという結果もえられた。この試験結果は、医学誌「診療と新薬」に投稿している。
なお、一般財団法人日本臨床試験協会とは、景表法、健康増進法、機能性表示食品対策を目的とした臨床試験機関だ。