「アッケシソウエキス」がコラーゲン産生を促進

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2016.06.14

編集部

ロート製薬株式会社(大阪府大阪市)は、「肌再生」や「機能性素材の探索」を研究テーマに掲げる研究拠点「ロートリサーチビレッジ京都」にて、”コラーゲン産生サイクル”に着目した研究を行い、アッケシソウエキスに、コラーゲンの取り込みに関わる「Endo180」の発現を高める効果があることを発見した。

160614_02_01コラーゲンは線維芽細胞で産生され、線維を形成してしっかりと肌を支えた後、酵素により分解されて断片化し、線維芽細胞に取り込まれる。

これを”コラーゲン産生サイクル”と呼ぶ。

従来、コラーゲンの合成や線維化に対して広く研究が行われてきたが、今回、新たにコラーゲンの代謝に着目し、断片化コラーゲンの取り込みに関する研究を行った。

その結果、アッケシソウエキスが断片化コラーゲンの取り込みに関わる「Endo180」の産生を高める事を発見した。

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線維芽細胞を培養し、Endo180産生量を測定。アッケシソウエキスを加えると、コラーゲン産生促進効果を持つ「コラーゲン EX」のコラーゲン産生能力がさらに増強された。

これは、アッケシソウエキスがコラーゲンの取り込みに働きかけ、コラーゲン産生を促すと考えられるからだ。

アッケシソウとは、アカザ科アッケシソウ属の多年草で、日本では北海道の厚岸町で発見されたことから「アッケシソウ」という名前が付けられ、秋になると紅紫色へ変化する姿からサンゴソウとも呼ばれる。

葉や茎にはカルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄分、リン等様々なミネラルを豊富に含んでいる。

今回の研究により、アッケシソウエキスに、断片化コラーゲンを線維芽細胞に取り込むために必要な「Endo180」の発現を促進する効果があること、また、コラーゲン取り込みに働きかける「アッケシソウエキス」を組み合わせることで、コラーゲン産生を促進する成分の効果がより高くなることが示唆された。

しわやたるみというエイジング症状をケアする上で、コラーゲンの取り込みを促進するという新しいアプローチは非常に効果的であると考えられる。

同社は、この成分を、高機能化粧品などの製品開発に応用していく予定だ。

参考リンク
ロート製薬株式会社

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