近鉄百貨店、化粧品が百貨店事業を支える

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2018.04.16

編集部

株式会社近鉄百貨店(大阪府大阪市)が16日、発表した2018年2月期通期の業績によると、化粧品の売上伸び率が前期比83.6%増と他商品に比べて突出して高いことがわかった。化粧品が百貨店事業を支えている現状が浮き彫りになった。

同社全体の2018年2月期通期売上高は前期比5.9%増の2822億1100万円、当期純利益は同14.8%減の14億6200万円となった。商品別の売上高を見ると、化粧品が前期比83.6%増の257億1300万円と唯一2桁の大幅増加を達成した。子供服や食料品など一部の商品では前期を上回る売上を確保したものの、1桁増に留まっている。

創業80周年を迎えたあべのハルカス近鉄本店において、化粧品売場が好調であった。同店舗では、化粧品と食料品売場を中心に話題性のあるショップを導入するなど魅力ある売場づくりを進め、集客力の強化に努めたことが奏功した。

今後も百貨店業においては、お客視点に立った売場改革を推し進め、あべのハルカス近鉄本店では引き続き好調な化粧品売場及び食料品売場に人気ブランドを新設するなど各階の改装を実施するとともに、今年も話題性のある催事を多彩に展開し、集客力並びに収益力の強化を図っていく考え。

2019年2月期通期の全社売上高は前期比1.5%減の2780億円、当期純利益は同146.2%増の36億円となる見込みだ。

参考リンク
株式会社近鉄百貨店

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