一丸ファルコス株式会社（岐阜県本巣市）は、プロユースのヘアケア原料として根強く支持されている「プロティキュート」ファミリーに、新たに日常ダメージケア向けの新ヘアケア原料「カシミヤコート」を追加、今月より発売を開始した。
近年、女性のヘアスタイルはナチュラル・無添加志向へとシフトし、パーマやカラーなどの毛髪に対する強い化学処理が減少傾向にある。
ソバージュやメッシュ、金髪といった毛髪に対するダメージが大きい施術が流行した頃は、ダメージの大きい髪をケアする素材のニーズが大きかったのに対し、ナチュラル志向や控えめなカラーが主流の現在は、ヘアケア素材は紫外線やタオルドライといった日常ダメージに対するケアやくせ毛対策のニーズが増大している。
一丸ファルコスでは、以前より羊毛天然ケラチン由来の高分子ケラチン「プロティキュート」を販売し、多くのヘアケア製品に配合されてきた。天然高分子ケラチンであるプロティキュートは、極めて優れた補修効果により、強くダメージを受けた毛髪に吸着し、ハリやコシ、独自の風合いを与えるハイダメージケア素材として評価を得ている。
今回新たに、近年のヘアスタイルの流行に合わせ、比較的ダメージの少ない日常ダメージケアを主眼に置いた新原料「カシミヤコート」を発売し、「プロティキュート」ファミリーのラインナップに加えた。
カシミヤコートは、最高級繊維として知られるカシミヤ毛のケラチンを可溶化、分子量1000〜10000の中分子帯を中心とした幅広い分子量を持つケラチンPPT（ポリペプチド）となっている。
カシミヤコートは日常生活でのダメージが蓄積しやすい毛髪キューティクルCMCに対するケアに特に適している。また、各種溶剤や化粧品原料との相溶性に優れており、様々な剤型に配合しやすいため扱いやすいケラチンPPTとなっている。
