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ナリス化粧品、ふきとりの「心地よさ」を数値化する手法を確立

株式会社ナリス化粧品(大阪府大阪市)は、ふきとり化粧水使用時の「心地よさ」を数値化する手法を確立した。ドイツ・ミュンヘンで開催された「IFSCC 2018 CONGRESS」(9月18日~21日開催)にて発表した。

今回発表した研究タイトルは「(和文)ふきとり時の触感が優れたふきとり化粧水の感性評価」で、関西学院大学 理工学部 感性価値創造研究センター(センター長:長田典子氏)と共同研究した。

化粧品開発においては、「使って心地よい」や「使い続けたい」といった価値を使用者に実感してもらうことが重要となる。この意識に至る過程を解明するため、まず、適切な評価語を用いて主観評価実験を行い、使用者の心理構造を可視化した。

この結果、使用者は、ふきとり化粧水使用時の触感が関与する「肌摩擦感」「ふきとれた実感」の2つの印象を潜在的に重要と捉えていることが判明。そこで、この「肌摩擦感」と「ふきとれた実感」の良し悪しを機器を用いた計測で推定できないか検討した。

触感の研究でよく汎用される「摩擦力テスター」を用いて、摩擦係数、そして本研究用に自作した専用装置を用いて、振動量の異なる2つの計測値を比較。この結果、摩擦係数では、うまく「肌摩擦感」と「ふきとれた実感」を区別することができなかった。

一方、振動量は、周波数の違いによりこの2つの印象を明確に区別することが可能であり、「肌摩擦感」と「ふきとれた実感」の両立がふきとり化粧水の価値実感に重要であることがわかった。

今後、この振動量の計測手法を用いることにより、真に「心地よい」と感じる化粧品の開発を行うとしている。

「IFSCC CONGRESS」は、2年に1度開催される化粧品技術者のオリンピックとも呼ばれる最新研究結果を発表する最も権威ある世界47カ国が参加する化粧品国際学会で、ナリス化粧品は近年、3回連続参加している。

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