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国際見本市「in-cosmetics North America 2018」でマイクロバイオームに注視

2018年10月、米ニューヨーク市で開催された国際見本市「 in-cosmetics North America 2018」でマイクロバイオームについて活発な議論が繰り広げられたようだ。グローバル調査会社ユーロモニターインターナショナルは公式サイトのブログ(21日)で、国際見本市で関心が高かったトピックスについてこのように紹介した。

マイクロバイオーム・パーソナルケアの新たな領域は、消費者への有益を立証するための明確な基準がなく、マイクロビームを暗示するような造語の拡散も懸念されている。北米では、「マイクロビーム」と「ナチュラル」という表記の標準化がなされていないことが今回の会議で明らかになった。

マイクロバイオームに関するプレゼンテーションは多種多様な視点から行われ、プレバイオティクス、プロバイオティクスをスキンケアに取り入れるビジネスチャンスについて紹介された。同時に皮膚微生物に関する知的財産権の遵守のためマイクロバイオーム研究の限界についても科学者から説明が加えられた。

見本市の出展企業であるDSM社は、ヘアケアで頭皮の健康促進につながる製品としてマイクロバイオームシャンプーをデビューさせた。マイクロバイオームは、腸や口腔の健康に慣れ親しんだ消費者にとって、パーソナルケアへの応用も期待されるが、そのためには世界的に品質管理をどのようにしていくかが今後の課題だ。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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