化粧品販売専門店セフォラ、マルチメディアで顧客サービス強化

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2013.08.12

編集部

化粧品販売専門店セフォラはアメリカのマルチメディアのベンチャーScentsa(カリフォルニア州)をクレセント・ハウス・パブリッシングから買収したことを明らかにした。同社とScentsaは5年程前から共同でデジタルデバイスの開発を進めている。2008年にはインタラクティブなタッチパネルのタブレットを開発しアメリカ国内のおおよそ300店舗に顧客の好きな香水を選ぶサービスシステム「Fragrance Finder」を導入した。昨年には、「Color IQ」という小型端末を導入し、顧客のスキントーンを端末でスキャンすると店内で販売している製品から顧客の肌にマッチするファンデーションなどを紹介するサービスを開始した。

Scentsaの最新のハイテク技術を顧客が利用し経験することで顧客が希望するアイテムの選択が容易になり、結果的に製品の販売増加に繋がったとセフォラは評価している。「これからも店舗、オンラインの境界なく利用者に最も印象の強い方法で最新の技術サポートをいち早く提供していきたい」と同社マーケティング部長のジュリー・ボーンスタイン氏はコメントしている。

「Fragrance Finder」では、膨大な成分、香りのデータと多様なブランド製品の情報などを集結したデータベースを構築、タッチパネルをインターフェイスとして利用者が検索情報を入力していく方法を取る。利勝者がタッチパネル上で自分の好きな香り、その日の気分、香水をつける機会などの情報を入力すると、入力データに一番合う香水を店内で販売中の香水から紹介する。また、昨年から導入した「Color IQ」に関しても利用者の支持が高く、業界紙や一般紙に取上げられている。アメリカでは、アフリカ系アメリカ人、ヒスパニック系アメリカ人、ヨーロッパ系アメリカ人、アジア系アメリカ人など人種の坩堝で、スキントーンやスキンタイプの種類を多く取り揃えている。大手化粧品会社がファンデーションに加え、BBクリーム、CCクリームの販促を強化する状況下、セフォラの端末はブランドの垣根を越えて顧客の肌と製品を照合していく。

セフォラは顧客のロイヤルティプログラムを展開しソーシャメディアにも積極的に参加している。今度もハイテク技術を駆使して顧客サービスの向上と顧客満足度の充実を推進する方針のようだ。

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