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日本に眠る“宝”とは…日本スパ振興協会が総会を開催

特定非営利活動法人日本スパ振興協会(東京都港区)は、13日、アジュール竹芝 TKPガーデンシティ浜松町にて、『令和元年度 日本スパ振興協会 総会』を開催した。

総会では、第一号議案「平成30年度事業報告」、第二号議案「平成30年度収支決算報告」、第三号議案「令和元年(平成31年)度事業計画(案)」、第四号議案「平成31年(令和元年)度 収支予算(案)」に関して審議が行なわれ、全て賛成多数で可決された。

総会後には、「メガトレンドはウエルネス~拡大するグローバルウエルネスマーケット~」と題した特別講演が行なわれた。
講師として、株式会社Conceptasia代表取締役 相馬順子氏、スパ・ウェルネス産業研究家の 丸山智規氏、UBMジャパン株式会社 江渕敦氏の3名が登壇。海外のウエルネス事情と、外国人が持つ「日本のウエルネス」に対するイメージや期待に関して、それぞれの活動を交えて紹介した。

日本は古くから、温泉で体を癒す「湯治」の文化があり、小さな旅館にそれぞれ温泉が引かれた“温泉地”があるなど、実は、「日本ならではのSPA」の文化がある。しかし、それを「SPA」や「WELLNESS(ウエルネス)」として認識しておらず、外国人からは「良い物があるのに活かしきれていない」と思われているという。

これは、良い意味でも悪い意味でも“ガラパゴス化”しており、日本の中枢となる国の機関ですら「WELLNESSとは何ですか?」と言われるなど認識が低い。実は今年、2019年に、ウエルネス経済の国際的なリーダーが一番多く集まる会議として、毎年世界各国で開催される【グローバルウエルネスサミット(GWS)】が、東アジアでは初めて香港で開催される。これを受け、今回の講師の1人である相馬氏の働きかけにより、19日、株式会社ヤクルト本社や花王株式会社など、日本のトップ企業が参集し、ウエルネスに関してのDiscussionが行なわれることが決定している。

また、丸山氏は、6月22日【夏至の日】に行なわれる「World Bathing Day」のイベントを紹介。世界各国の温泉地・温泉施設での「日の出」「日の入り」など、リアルタイムの情景がハッシュタグ#worldbathiingdayをつけ、Instagramに投稿される。

最後に登壇した江渕氏は、温泉地に関して、海外「話題の人」に聞いたインタビュー記事を紹介。ドイツ フライブルク大学医学部教授であるヨハネス・ナウマン氏は、日本の温泉地にも足を運び、景色や日本人の礼儀正しさ、清潔さ、宿や食事などを“日本の温泉でしか味わえない感覚”として注目しているという。また、イタリアのアバノ・モンテグロットの温泉ホテル協会元会長のマッシモ・サビオン氏は、50回以上来日し、温泉保養地を訪れているという。時には、職人が畳を縫う姿や、機織りを数時間眺めていたことも。日本人には「古びた」文化でも、海外の方は、他国では味わえない「日本独自の文化=魅力」としてとらえているらしい。

これらを踏まえ江渕氏は、日本でしか味わえない素材を活かした物・食・温泉などの全てを「J WELLNESS」として、海外へアピールすることを提案。例えば、日本人も今魅力に感じている“麹”や“和食”なども全て「WELLNESS」に通じると考えると、私たちの身近な所に、日本経済を潤す『宝の山』が眠っているのかもしれない。

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