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米ファーストフード店で植物ベースのバーガー消費が増加

アメリカのクイックサービスレストラン(QSR)で植物性バーガーの売上が順調に伸びているようだ。グローバル情報会社NPDグループは、17日、アメリカ市場で2019年5月末までの一年間に2億2800万の植物性バーガーが注文されており、前年同期比10%の増加を記録したと発表した。依然、牛肉のハンバーガーは、アメリカで最も人気のあるファーストフードメニューで同期間に年間64億個を売り上げた。ただ、成長率をみると前年と横ばいだった。

植物ベースのバーガーの堅調な伸びは、主に大手QSRチェーンでの新メニューの増加に起因すると調査会社は分析している。ベジタリアンやビーガンは植物性バーガーの成長に貢献しているが、アメリカの消費者数と比較するとそれらは、まだ小さい(一桁)パーセンテージに留まっている。牛肉ハンバーガーの購入者が植物ベースを試してみるケースが増えていることが市場拡大に貢献しているという。2019年4月までの1年間に平均18回の牛肉ハンバーガーを購入した消費者は、同期間中に植物性バーガーを2回購入したという調査結果がでている。

NPDの「健康志向と消費行動」の追跡調査では、アメリカ人の成人全体のおおよそ18パーセントが、より多くの植物性食品を食生活に取り込もうとしている、と報告している。 動物の福祉に対する懸念、 持続可能性の追求が問われる時代に、米国の消費者はビーフバーガーをあきらめていないが、時々は植物性にしても構わないと思っているようだ。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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