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世界の化粧品OEM / ODM市場予測

米リサーチ会社 Coherent Market Insightsは、11月26日、世界の化粧品OEM/ODM市場は、2027年までに804億ドルを超えるという予測を発表した。同社の新しいレポート「Cosmetic OEM/ODM Market Report 2019−2027」によれば、 世界の化粧品OEM/ODM市場は2018年に500億ドルに達したと推定されており、予測期間(2019〜2027年)で5.7%の年平均成長率(CAGR)で成長する見通し。

プライベートラベルや独立系化粧品ブランドからの化粧品開発の需要が化粧品OEM/ODM市場の成長を後押ししている。2018年、電子小売業者であるAmazonは、独立系ブランドによって開発された美容およびパーソナルケア製品向けのビューティーショップを開設しており、このような取り組みが化粧品OEM/ODMの需要をさらに促進する。

製品タイプで見てみると、スキンケアセグメントは2018年に世界的な化粧品OEM/ODM市場で大きな市場シェアを占めた。これは、特にローション、保湿剤、ボディウォッシュの需要の増加に起因している。ヘアケア製品のOEM/ODM開発は2番目に活発で、カラー化粧品、香水が続いた。

地域別分析では、アジア太平洋地域が化粧品OEM/ODM市場で最大の市場シェアを占める。同地域は、2018年の化粧品OEM/ODMの世界市場で34.2%のシェアを保持した。2019年から2027年の予測期間中に世界の化粧品OEM/ODM市場で最も急速に成長する地域になると予想される。

新しいデジタルテクノロジーの進歩は、化粧品OEM/ODM市場で視認性の改善に大きく貢献している。例えば、カラー設定を迅速かつ効率的に検出し、実装するためのカラービジュアライザーの提供や消費者向けの販売およびマーケティングアプリの開発が進んでいる。このようなデジタルテクノロジーの活用は、化粧品ブランドの製造、販売をより効率的に進めOEM/ODM市場の拡大を促進すると予想される。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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